◆まちむら応縁倶楽部 諸塚は環境と共生する林業の村です。諸塚村の体験交流事業ツーリズムは、村全体が森と共生する諸塚型エコツーリズムとして実践されています。平成17年度からは、組織を強化して諸塚村観光協会まむら応縁倶楽部事業部が、その運営組織となりました。 諸塚型エコツーリズムは、大きな箱物や規模を重視した一時的なイベントではなく、また補助金でつくられた接待する側される側の長続きしない一時的な交流関係とは一線を画します。あるがままの自然と村の祭りなどの生活文化をバックグラウンドにして、村民みんなが協力し、手づくりの交流を行う都市市民との交流を実践します。 都市市民にとって、心の触れ合うツアーとなるだけではなく、村民にとっても自分たちの生活や伝統文化の再評価の機会となることが重要です。自然とのふれあいもさることながら、プログラムの内容も含め、ともに人と人との交流を重視し、都市と農村とがお互い縁を結びあい、密度の濃い継続的な人間関係を大事にしていきます。 |
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諸塚にあるもの、諸塚そのものの魅力をPRし、新しい形の交流人口の創出を目指した諸塚型エコツーリズムも、徐々に定着してきています。 大きな一過性のイベントではなく、少人数対象のオリジナル企画ツアーを柱にし、不便さを残しながら、近代的な感覚で昔ながらの生活が楽しめる施設を活用した体験を重視しています。 それでもエコツアーだけでも、開催数はいよいよ100回を迎え、大豆応縁倶楽部やフリープラン体験や一般の「森の古民家」利用客も確実に増えています。 諸塚型エコツーリズムの体験者は、延べ8000人を超えて、何度も来村する根強いファンが定着してきています。少人数で密度の高いプログラムを優先しますので、大きなイベントと違って、体験者と受け入れる村民との距離が非常に近く、人数や経済効果よりももっと大事なもの、こころのつながりと大きな感動を得ることが出来ました。最初は「こんな田舎で何もないのに誰か来てくれるのだろうか」と心配していた村民からも、驚きの声が出ているのが正直な話です。 先祖からずっと受け継いできた自分達の生活、文化を改めて評価し、自らの手で自信を持って田舎を守っていけるようになればという思いを強く感じます。 ⇒ 利用者の声 |
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参考資料: |
@「21世紀の日本を考える」 |
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A「森林を守る ―関係と価値観の連続性の回復へ−」 |