これまで諸塚村の体験交流事業ツーリズムは、常に環境問題を大きなテーマにして、地球にやさしいエコツーリズムの精神で交流を進めています。その諸塚型ツーリズムの３つめの大きなテーマは、教育機関や団体向けの体験型オリジナル・パッケージ「環境を学ぶ旅」です。

　子どもの教育現場は、イジメ、キレる、多忙など、深刻な問題を抱え、将来を担う子どもの行方が危惧されています。また、家庭教育、社会教育現場も混乱し、大人の姿勢に対し、大きな変革が迫られています。

　諸塚は、森と共生する文化と生活をまだ残しており、それをそのまままるごと生かします。諸塚型ツーリズム、まだ豊かな自然と共生し、村落共同体の相互扶助の精神の残る山村が、環境教育の分野の要請に応えられるステージを提供することは、もはや義務ではないかという考えのもとで、週休２日制や総合学習の導入など、新しい方向を目指している教育現場と協力して、新たな諸塚型の環境教育システムを模索しようという小さな村の試みです。

　机の上から脱出して、「こころ」と「からだ」で「環境を学ぶ旅」の展開にご期待ください。