諸塚村産直住宅・交流の森づくり

<森づくりの趣旨>

 諸塚村方式産直住宅をはじめて4年になりました。不慣れなわれわれの無謀な試みに「山村の挑戦」と言う励ましや、皆様のご協力とご理解をいただいて、なんとかよちよち歩きながら33棟という実績を積み上げることが出来ました。深く感謝申し上げます。

 諸塚村産直住宅事業の目的は、山村の振興と都市との交流の振興です。産直住宅で何十棟できあがっても、木材がいくら売れても、山が荒れてしまっては何にもなりません。もっと率直に言うと、山村に住む我々の義務と考えるのは、伐採したあとの森林をまた次の世代に持続して行く植林です。

 我々プロジェクトの仕事は、木材に付加価値を付け、山村の経済基盤を支えることも大事ですが、それ以前に林業家が今後林業を続けていく意欲、さらには後継者を育てる意欲を持っていただくことの方が重要です。平成9年のプロジェクトのスタート以来、4年間ずっと頭に残っていて、何とかしなくちゃと考えていたのが、このことです。

 今回、森林組合の協力で、産直住宅にかかわっていただいた方のための森づくりの話を企画しました。これが最良なのかはわかりませんが、山村が都市の人たちと一緒に森を守る実例になれば、また森づくりへの賛同者がこんなにいることを村のみんなに知ってもらいたいのと、いろんな思いが交錯している内容になっています。

 皆さんの重荷にならないよう負担はなるだけ軽くしていますが、山林を管理するのはこれ以上にコストがかかることをご理解ください。皆様のご協力に感謝いたします。

 

<ご案内>            2001年2月吉日

まちむら応縁倶楽部企画

<諸塚村産直住宅交流の森会員募集>

 梅の花も見頃の今日この頃ですが、皆様方にはいかがお過ごしでしょうか。日ごろから諸塚村および諸塚村産直住宅へのご支援、ご配慮をいただき誠にありがとうございます。

さて、産直住宅プロジェクト事業も4年を経過して、実績も平成12年末で総棟数33棟・木材積1000m3を超え、まだまだ不十分でご迷惑をかけつつも、皆様のご支援、ご指導の元で徐々に浸透しつつあります。皆様方に活用していただいた木材は、本村の林業家が半世紀の長い年月をかけて植え、育て、そして森林組合の手で加工され出荷されたものです。おかげさまで、お届けした木材の育った山林は、伐採した後も再度植林を行い、次の世代、次の次の世代へと受け継いでいくことができそうです。

諸塚方式産直住宅は、施主と林業家が双方顔の見える関係をつくり、単なる素材の直売に終わらないで、都市と山村との息の長い交流を目指しています。その意味でも、家を建て、木材を使って終わる関係でなく、これから始まる関係づくりのきっかけとして、この度、産直住宅のお施主さんや関係設計事務所・施工業者などを対象に、諸塚村内の山林に産直住宅の交流の森をつくることを企画しました

 森づくりの場所は、森林組合所有の山林のうち約1000uほどです。花が咲き、実のなる広葉樹(ドングリや柿、栗、梅などの予定)の植林をこの春に実施しますが、会員制として、会員の方は5年間リフレッシュや山菜取りなどの自由に活用する事ができます。(近くには山菜やタケノコの山もあります。)

 植林や下刈りなどの森づくりに欠かせない作業は、森林組合にお願いしますが、その作業にも参加できます。軽作業に限定しますので、お気軽にご参加いただけると交流の森が生きてきます。山を守り共生するということは、自然とふれあい、観察しながら活用していくことです。「林業」をかじってみたい方、自宅の木のふるさとに触れてみたい方、リフレッシュしたい方etc...これをご縁にもう一歩山に近づいてみませんか。

会員資格:原則として産直住宅でご縁のあった方(産直住宅の施主、設計者、施工者および家づくりの会メンバー、および家づくりの会のセミナー・ツアー参加者)

会費:約1000uを20家族で活用(50u/家族、苗木5本程度が目安。)

   5年間の会費 10,000円/組 (2,000円/年・組*5年分) 

 ※期間中の山林を自由に利用できます(所有権はありません)
 ※会員は家族単位とします(同じ住所にお住まいの方を家族とします。
 ※会費は山林の管理費用の一部に充当します

期  間:平成13年4月〜平成18年3月(5年間)
 ※会員の負担にならないよう、とりあえず5年間とします。収益でなく長期的な森づくりが目的ですので、その後は更に5年間継続あるいは再度会員募集して、出来れば子や孫につながる百年単位の森をつくりたいと思います。

締  切:平成13年3月31日(日)  

植林日程:平成13年4月14日(土)〜15日(日) 

 ※植林への参加は義務ではありません。ご自由にお気軽に参加ください

 ・今年は実験的な試みで規模が小さいので、一家族一口とします。ご参加いただける方が増えれば、来年以降交流の森も大きくしていきたいと考えています。

 ・詳細資料をお送りしますので下記にお問い合わせください。

問合せ・申込先 諸塚村役場企画課 まちむら応縁倶楽部係  担当 矢房

 

 

<会員になられた方々> H13.4.15現在
 敬称略 正式会員ナンバー順 

 @早瀬昭一郎 A高橋 正吉B市川 清C松下修D土公純一E平川義隆F原慈宏G外山賢H甲斐英俊I永井由美J伊津野拓也K松岡広詔L古木晃M岩本和子 他申込者7名  

 

 

<植林の結果報告> 2001年4月吉日

☆諸塚村産直住宅・交流の森づくりの報告☆ 

山々の新緑が美しく映える今日この頃ですが、皆様方には益々ご清栄のことと存じます。

さて、この度「諸塚村産直住宅交流の森づくり」にご参加いただきありがとうございます。おかげさまで、先日会員21名の内、12名のご参加をいただき、合わせて森林組合の協力で無事に植林を終えました。栗、あんず、梅、渋柿、ゆずを約200本植えました。うまく育つと数年後が楽しみです。

植林の後は、みんなで山菜取りを楽しんで、そのあと新しくできた森の古民家「へいだの里」に泊まってお互いの交流を深めたところでした。

「交流の森」へは、いつでもご案内しますので、ご希望の方は、「しいたけの館21」までご連絡ください。

季節柄、お体にお気をつけて、またの出会いの日を楽しみにしております。




諸塚村産直住宅推進室
( 諸塚村企画課内)
TEL 0982-65-1116

E-Mail:mkikaku@morotsuka.jp