諸塚志伝会
Morotsuka Shidenkai

ふるさとリバイバルプロジェクト
Revival Project of our Native Village

薪割り応縁倶楽部

 2003年12月に提起

1999年10月 ふるさとリバイバルPJ提案
2003年12月 「薪割り応縁倶楽部」と「もろつか炭焼き隊」の提起
2004年2月 薪集め
薪ストーブの勧め〜薪割り応縁倶楽部

 暖冬かと思いきや、先週は積雪20cmという記録的な豪雪で諸塚村の山も大変なことになっています。皆様のところはいかがでしたでしょうか。
 さて、温暖化とはいえ、やはり冬は寒い。そんな生活に快適ライフの必須アイテム・薪ストーブを取り入れてみてはいかがでしょうか?

薪ストーブの進め その1.《自分で考え、動き、生きる》
 薪ストーブには、薪が必要です。当然です。しかし皆さんご存知のように一般的には、薪はコンビニでは売っていません。自分の山や近くに木を切って良い山があれば良いのですが、そんな条件の良い方は今では希です。自分で考えて、工夫し、薪を確保し、薪を割ったりもしないといけません。また、スイッチ一つで動かないので、朝早起きして火を点けたり薪を運んだり、煙突掃除や灰の処理なども必要です。薪ストーブは、便利な生活に慣れきって退化しつつある人間のDNAを刺激し、自分の頭で思考し、どうするか考え行動する生き方を実践する場面をつくってくれます。

薪ストーブの進め その2.《家族の活動のリズムをつくる》
 薪ストーブは、前述のように手入れに時間がかかり、家族の協力も必要ですので、それを中心に家族の活動のリズムが生まれます。また家の中心におかれることになりますので、生活の中心になります。ここ久しくテレビに奪われていた家での生活の主役の座を取り戻し、みんなのために活動することの大切さを子供に教える場にもなります。

薪ストーブの進め その3.《環境にやさしい生き方が出来る》
 石油やガスなど化石燃料は、消費されると再生されず炭酸ガスを排出します。薪は再生可能な資源で、木を切って使うことは自然が破壊されるのではなく、むしろ適正に伐採することで更新され新しい森ができ、CO2を固定する山の再生につながります。山に残る端材などは薪としても使えるのに、充分に活用されず残っています。
また、"火"が料理に使えたり、灰がミネラル豊富な肥料になったりするのも地球にやさしい生活を実感でき、楽しいものです。

 とは言っても、「肝心の薪はどうするんだ」となります。戦後のエネルギー革命と宅地造成や拡大造林政策によって、日本全国で、人々の生活に根ざしていた多くの里山が、大規模な団地や工場、そして針葉樹の山に変わり、薪に適した雑木林はほとんど姿を消してしまいました。しかし、そうです奇跡的に諸塚の山でクヌギやナラの木がシイタケの原木として残っていました。ご存知モザイク林相の山です。

 時代の流れで、シイタケの原木も効率を優先され、大きすぎたり小さすぎたりする規格外のものはそのまま山に残され、自然に朽ちていっています。シイタケ生産農家も減少し、年々シイタケの原木の山が減り、諸塚の自然を守ってきたモザイク林の将来を危ぶむ声もあります。

 そこで、山林資源を有効に利用することで山に還元し、薪ストーブライフを楽しむ思いを応縁する薪割り応縁倶楽部が結成されることになりました。主催は、諸塚の将来を考える有志グループ・諸塚志伝会です。金も暇もない中、出来る範囲で自分たちが楽しみながら、都会の方も楽しめる「ふるさとづくり」の実践に某DASH村より1年も早く取り組み始めて5年目。いよいよ待望の新事業の登場です!

*薪ストーブ豆知識**(参考:小学館「BE−PAL」より)
 乾燥した木は、1sあたり約5000`カロリー(石油0.5リットル分)の熱量を持つそうです。
 樹種でいうと、コナラやクヌギなどは、火力や火持ちという性能面の評価が高い上に、あのパチパチという薪の燃える音や煙の香りなどが心地よい様で、「薪のロールスロイス」と言われているようです。すごい!クヌギの森のモザイク林は、薪にも有用な人との共生の森だったのかと感心してしまいました。

 


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