森林認証制度研究会
A Reserch Society
for Forest Certification Systems

FSC森林認証予備審査会in諸塚村

 諸塚村の森林が世界的な森林認証システムであるFSC取得するにあたり、このほど諸塚村で森林認証予備審査会が開催されました。

 今回、審査機関である株式会社SGSジャパンの審査が2日間じっくり行なわれ、書類上と現地でのいくつか改善の指摘はありましたが、概ね問題はなく、今年7月の本審査実施への推薦を受けることになりました。 

行程報告

日程 平成16年3月23日(火)〜24日(水)
プログラム
23日

(火)

 

 

 

 

9:00 開会 オープニングミーティング
     諸塚村の林業の概要(説明、調査インタビュー)
9:30〜12:00 書類(システム)審査
13:00〜14:20 サイト訪問(伐採、植林現場、生産者インタビュー)
14:40〜15:30 産直住宅モデルハウス

          木材加工センターCOC審査

16:00〜17:00 書類(システム)審査
24日

(水)



08:30〜12:00  サイト訪問(伐採、植林現場、生産者インタビュー)
13:00〜14:00 書類(システム)審査
15:15〜16:15 クロージングミーティング(本審査へ向けての所見)
審査員報告抜粋
指摘事項(不適合及び観察事項)
原則1 @基準1.1 適用法規制に関する一覧表を作成することが必要
A基準1..6 管理責任者によって承認された公開可能なFSC森林管理方針書が必要
原則2 特に指摘事項ナシ
原則3 適用ナシ
原則4 @基準4.2 労働安全衛星に関する対応に関しては、労働基準法に基づき適切に対応されていますが、森林管理・経営計画書での明記が必要
A基準4.4 利害関係者リストに漏れがある
B基準4.5 外部からの苦情や要望事項に関する手順の明確化
原則5 @基準5.1 グループ全体の環境・社会・施業に関するコストを考慮した経済性に関する計画が必要
A基準5.6 収穫レベルに関するデータ整備必要
原則6 @基準6.2 希少種、危急種、絶滅危惧種に関する教育の工夫
A基準6.3 固定プロットによるモニタリングの実施の検討必要
B基準6.5 バッファーゾーンの伐採・搬出の手順など検討
        間伐・主伐・集材の手順などの検討
C基準6.4 渓流沿いバッファーゾーンおよび急傾斜地の保護地の更なる明確化
D基準6.7 チェンソーオイル容器の廃棄手順等の明確化
原則7 @基準7.1 森林管理経営計画自体は、具体的には未実施
原則8 @基準8.2 代表的な林相毎に、森林形態の動態、成長、更新などのモニタリングの手順が不明確
A基準8.2および8.4 研究機関や大学の調査が多数実施されているが、その結果の反映が不明確
原則9 適用ナシ
原則10 @基準10.4 品種の多様化について計画の中に明記する
A基準10.5 モザイク林相によって、多様性が非常に高く保たれているが、将来もこの林相を維持するか明確にするべき
グループ認証関連
@本審査までにメンバーの正式加入手続きを行なう
Aモニタリング手順の明確化

 

審査委員コメントの一部
「これまで見た認証地のなかでもレベルの高い内容であった。また林間放牧や複層林など独自の取り組みがあり興味深く審査することができた。」

 NEWSへ