森林認証制度研究会
A Reserch Society
for Forest Certification Systems

 21世紀の今日、環境保護の重要性は、今や多くの国々において、また個々の個人においてもよく認識されていて、地球規模で環境汚染、地球温暖化、資源の枯渇などが叫ばれ、何らかの環境に対する行動が必要であることが全世界の共通認識となっています。実際、CO2削減を始め、循環型社会への転換が人類全体に求められています。1992年のリオの地球サミットで世界的な環境マネジメントシステムEMS(Environmental Management System)合意され、その後皆さんご存知の認証システム ISO14000ができましたが、すでに世界で113か国46,000件を超える組織が認証登録されています。

 同様に森林を守ることが、空気を、生物の生態系を、そして地球を守ることにつながることが、徐々に評価されるようになり、地球環境の保全のために森林を適正に管理することが求められています。しかし、森林に特化した環境マネージメントシステム森林認証制度(Forest Certufication System)は、まだ日本国内では数例しか登録されていません。これまでずっと保全と管理活動を支えてきた日本の林業は、もともと環境マネージメントに取り組む企業のように大規模な組織ではなく、家族経営的な個人の林業家がほとんどですし、近年採算性の低さ、産業としての基盤の弱さから、徐々に衰退していることも原因の一つといえます。

 日本人は昔から、森を守り、森の恵みを生かしてきた民族です。諸塚村も、先人達が焼畑、炭焼き、シイタケ栽培をはじめとして古の昔から森の恵みを生かして生きてきた森を維持するべく、林業立村を掲げ試行錯誤を続けています。都市との連携により、交流人口で活性化を図る全村森林公園がキャッチフレーズです。

 諸塚村では、厳しい時代の流れのなかで、今後も森林とともにあるために、適切な森林管理を続け、森を守る社会的責任を果たすための一つの選択肢として、森林認証の導入を検討しています。諸塚村、森林組合および(財)ウッドピア諸塚の所有林を中心に、一般林業家所有林も含め、村全体の規模でグループ認証を取得し、全村森林公園にふさわしい評価を得ることが目的です。

 認証制度の導入で、認証材の付加価値による経済的なメリットを得ることよりも、先人達が築いてきた歴史ある村の森づくりが、世界標準GlobalStandardで評価されることで、村全体が自信を持ち、今後の森林管理や林業経営の指針を持つことになることを期待しています。

FSC森林認証本審査

FSC森林認証予備審査

森林認証制度とは

諸塚村森林認証制度研究会沿革

九州初!
FSC森林認証公開模擬審査会 in 諸塚村

人に優しいスギの木工品コンテスト