「諸塚でやま学校しよう!」
第62回 2005年11月
 まちむら応縁倶楽部のエコツアー 
 平成17年11月生の第62回実習科目は、そばの脱穀と、10割そば打ち、しめ縄づくりでした。

 しいたけの館21に集合でしたが、福岡からのお2人はやましぎの杜で落ち合いました。
 初日は、そばを脱穀して石臼で挽き、10割そばのそば打ちでした。そばは8月のエコツアーで種蒔きをしたものを、世話人の甲斐光さん達が刈り取って、竿がけで天日干しして頂いてたものでした。

 昔ながらの脱穀の道具には、巡り棒というのがありますが、今回は趣向を変えて竿竹を使いました。シートの上にそばの束を立てて集め、それを挟んでみんなで両側に座り、竿で叩いて実を落とします。落ちた実を集め、"箕"で振ってゴミを飛ばしますが、それがなかなか難しくて皆さん苦労していました。ある程度ゴミを飛ばしたら、仕上げに "唐箕"という古い道具でゴミを飛ばしました。ゴミを払ったそばの実は、石臼で何回か挽いて粉にしました。一番時間がかかるのがこの石臼で挽く作業でした。早く挽こうと思って急いで回すと、すぐ疲れてしまって長続きしないようで、ゆっくり回すのがコツのようでした。予定時間内には全体の3分の1も挽くことが出来ませんでした。

 
 ちょっと休憩してから、光さんの指導でそば打ちを始めました。そば粉へ加える水の量を湿度によって変えなければいけなかったり、どの程度練ればいいかなどはじめは難しいので、光さんを質問攻めにしながら、2人一組で打ちました。出来た生地を棒できれいに伸ばして、細く切るのもなかなか難しく、のし台に張り付いたり、生地同士がくっついたり苦労していました。

 切ったそばはすぐに釜で茹でて、事前に光さんに作って頂いた鳥ダシの特製そばつゆをかけて完成しました。並行して作った椎茸と鶏肉のうま煮も完成し、地元のおばちゃんたちから煮染めもいただき、交流会の準備が整いました。

 夕食の交流会は、恒例のやましぎの杜大忘年会でした。光さんが用意してくれた"ま竹"のかっぽで、かっぽ焼酎をつくり、絶品のつゆで食べる自分達の打ったそばや、煮染めに舌鼓をうちながら、交流会は和やかに行われました。外は寒い夜でしたが、囲炉裏の炭火とストーブで暖まった部屋で、夜遅くまで交流が続きました。

 
 2日目は、天気が良ければ外でしめ縄づくりの予定でしたが、外は朝から雷を伴う雨でしたので、板の間での作業になりました。やま学校しめ縄づくりの先生は、植田盛男さんです。

 適当な太さにした稲藁の束を三又に分けて、それぞれをねじって結っていくのですが、ねじりが戻らないようにしながら結っていくのに力とコツがいり、2人一組でないと難しい作業のようでした。しかし、受講生のDさんは、植田さんからしっかり技を伝授し、他の受講生の手伝いにまわったり忙しくしていました。当初は2時間程で完成する予定だったのですが、新年を迎える縁起物とあってか、きれいになるように何度もやり直したり、お飾りをつけたりしていると、あっと言う間に3時間経ち12時をまわっていました。しかし、じっくり作ったかいあって、それぞれの個性が出ると共に、お店でも売れるような立派なしめ縄が出来ました。 

 昼食は雑炊(2日酔いだからではありませんが)を作って食べて、最後は「したしぎ」の玄関の前で、全員でしめ縄を持って記念写真を撮り解散しました。

 2日間をやましぎの杜でゆっくり過ごした今年最後のやま学校でしたが、来年の再会とを祈念してお別れしました。

 皆様、今年一年大変お世話になりました。どうぞ良いお年をお迎えください。

平成17年11月26日(土)〜11月27日(日)実施 受講生10名

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諸塚村企画課 しいたけの館21
TEL 0982-65-0178