「諸塚でやま学校しよう!」
第60回 2005年8月
 まちむら応縁倶楽部のエコツアー 
 平成17年8月生の第60回実習科目は、渓流カヌー体験と蕎麦蒔き、こんにゃくつくりでした。

 1日目は最初に渓流カヌー体験で、耳川の支流、南川地区を流れる野川(のうごう)が会場です。全員がカヌーは初めての経験。諸塚カヌークラブのメンバーに説明を受け、いざカヌー(カヤック)に乗り込みましたが、不安定に浮かぶカヌーに皆さん最初はおっかなびっくり、くるくる回ってなかなか前に進まないようでした。しかし、指導を受けながら1時間も漕いでいると勘をつかみ、気持ちよく漕げるようになっていました。

 最後に、上達度のテストとして、2組に分かれてカヌーレースをしました。抜きつ抜かれつのレースになりましたが、結局ゴールは僅差で勝負がつきました。体験が終わり、引き上げようというころに、ちょうど雨が降り出したのであわてて車に乗り込み、森の古民家「やましぎの杜」へ向かいました。

 やましぎの杜では、降り出した雨がやまずに少し待機になりましたが、小降りになったところで、焼き畑の蕎麦蒔き体験をしました。あらかじめやましぎの杜・世話人の甲斐光さんが、畑を焼くため杉の葉や麦わらで畑を覆っていましたが、あいにく雨で濡れてしまったので、最初にそれらを数カ所に集めてバーナーで火を付けました。そして畑に直にそばの種を蒔きその後を鍬で耕し薄く土をかぶせました。

 そばまきの後は、レディーファーストで女性は先にお風呂、男性は食事の準備に掛かりました(普段の生活どおり?)

 地元の世話人が、煮染めや油味噌を用意してくださったので、それをメインに、庭からちぎった柚子入りの椎茸の味噌焼きや、畑から取ってきた「即席ニラ玉」、やましぎの杜で採れた小麦粉の特製「炊飯器お好み焼き」などが食卓を飾りました。皆さんカヌーやそばまきでお腹を空かせていたようで、ほとんど残さず食べられました。
 食事のあとは、夜更けまで囲炉裏談義に花が咲きました。

 2日目は、こんにゃくづくり講座。七ツ山加工グループの甲斐真由美さんが先生でした。今はこんにゃく芋をとる時期ではないので、冷凍していた芋でしたが、その芋を煮て柔らかくなったのを、芋の約4倍のお湯と一緒にミキサーにかけます。ミキサーにかけてとろとろになった芋をタライに移し、にがり(木酢)を入れながら手で混ぜていくと、最初白っぽかったのが、だんだんあの「こんにゃく」の灰色に変わっていきます。混ぜるのが少し大変になるぐらいの堅さになったら、適当な大きさに手やお椀等で形を作って大釜で茹でました。

 茹であがるまでの待ち時間を使って、スタッフの片平君(森林組合職員・福島県出身)による、萱(草)を使ったバッタ作り講座をしました。本物そっくりの雰囲気を持った草のバッタが、初めての方でも10分ほどで出来ます。出来るとちょっと人に自慢できる自然の工作に皆さん真剣に取り組んでいました。

 みんながバッタを作り上げた頃、こんにゃくが茹であがって浮かんできたので、釜から上げて出来上がり。昼食は、出来たばかりのこんにゃくの酢みそ和え、こんにゃく入り地鶏の甘煮でした。昼食の頃には朝から大振りしていた雨もやみ、まぶしい太陽が顔を出しました。

 最後は、やましぎの杜の玄関前で全員で記念写真を撮り、別れを惜しみながら解散しました。今回は大所帯ではなく、参加者全員が知り合いになれたようです。次回もお誘い合わせのうえ参加していただくと大変うれしいです。

平成17年8月20日(土)〜8月21日(日) 実施 受講生11名


 NEWSへ



諸塚村企画課 しいたけの館21
TEL 0982-65-0178