諸塚のお祭り
座頭神祭り
座頭神祭

日程 毎年 3月28日(座頭さんの命日)
場所 南川地区・吉野宮神社

※500年以上前に不幸にして亡くなった盲僧の命日にちなんだもので霊の供養が目的でしたが、長い年月の間に霊験あらたかな目の神様として崇められるようになり、また地域共同体の祭りとしても定着するようになったものです。小さな集落の小さな神社の祭りですが、北郷村の宇納間地蔵さん、延岡のお大師さんと並んで、宮崎県北部の3大祭りとして多くの人が集まる伝統ある行事となっています。

 昔から地元民はもちろん北郷村や延岡市など近隣から多数の信奉者が訪れていた様で、150年以上前の豊後の本草学者・賀来飛霞の書「高千穂採薬記」によると、祭りの前後数日間は、市が立ち、射的場、バクチ場が出来ていて、山深い山頂が賑わう様子を見て驚いたという記述があります。

 前夜祭には神社で神官と地元民による通夜が執り行われています。

  盲僧の伝説は、吉野宮物語として昔から伝承され、紙芝居なども創られていました。平成14年に縁あって作家の五味太郎氏により吉野宮物語絵図とそれをもとにしたビデオが制作され、そして平成14年には絵本「吉野宮物語」と絵はがきが発売されました。