セミナー

九州の家づくり勉強会の御案内 

九州の家は九州の木で」

      ――家づくりは乾燥木材の使用がポイントです――

 

 今、日本の山が荒れていると報道されています。経済のグローバル化で大量の外材が輸入され、国産の杉材の値が下がり、林業家の造林意欲を喪失させているからです。
 その結果、山林では下草刈や間伐、又、伐採跡地での再植林などが行われず、放置・放棄されているのです。森は命の源です。この状況が続くと地球温暖化・熱帯林乱伐・水害・磯焼け・シックハウス・木造伝統住宅の衰退など私たちの環境・文化は深刻な状況になってしまいます。そのような中、独自に町場とのネットワークを造り、積極的に山場の情報を町場に発信し、優良乾燥木材を供給している元気印の山元もあります。今回の勉強会では、第一部として、その元気印の山元:宮崎県諸塚村から諸塚村方式産直住宅のプロジェクトリーダーである矢房氏をお招きし、林業最前線で活動されている立場から山場の現状、問題点、乾燥木材利用の重要性、天然葉枯らし乾燥材生産、又、ユーザーの皆様への熱き思いなどをお聞きしたいと思います。なお、グリーン材、人工乾燥材材、葉枯らし乾燥材、薫煙処理材などのサンプルを用意して頂き、五感での体験や、含水率測定などの予定もしております。私たちは家づくりにおける乾燥木材の重要性を学び、山場の現状や山の持つ意味などを知り、今、何ができるかを学びたいものです。

 又、第二部では諸塚村の天然葉枯らし乾燥材を使用して建設された住宅の見学会を、建築主のご好意により行います。山場(川上)と町場(川下)を結んだネットワークの中で造られた、住まい手本位の家づくりの実践例を見ていただきます。
 皆様のご参加をお願いいたします。

第一部
日 時:2001年6月22日(金)18:30〜21:00    その後、懇親会
場 所:福岡市市民福祉プラザ(中央区荒戸3-3-39) 502研修室
        電話092-731-2929
          
講 師:矢房孝広(宮崎県東臼杵郡諸塚村役場企画課建築係)
     プロフイール: 昭和37年生まれ(宮崎県諸塚村)
            昭和60年春に九州大学建築学科卒
            設計事務所にて、東京と大阪で設計・コンサル業務に従事
            平成7年にUターンし、宮崎県諸塚村役場に勤務
     主な仕事:『諸塚村産直住宅プロジェクトの運営』と
            『「エコミュージアムもろつか」館長』

会 費:新建会員・学生¥500   一般¥1000

第二部
日 時:2001年6月23日(土)10:000〜17:00   
場 所:大野城市筒井2丁目 (詳細な案内を第一部の会場で配布します)
設 計:土公純一(土公建築・環境設計室代表)
     プロフイール:昭和24年生まれ(宮崎育ち)
           昭和48年九州芸術工科大学環境設計学科卒
           設計同人「立」(東京都)、団建築事務所(福岡市)を経て
            昭和62年事務所開設、現在に至る  
主な仕事:木花台の家、都農の家、美和台の家、芦屋釜の里、友愛園

主 催:新建築家技術者集団福岡支部・宮崎県諸塚村
後 援:九州インテリアプランナー協会・建築ジャーナル