諸塚村産直住宅訪問ライブ

第73号「熊本市H邸」祝!完成

 熊本家づくり塾1期生の熊本市H邸が完成しました。5年の歳月をかけ、じっくりと考え抜いた家ができました。おめでとうございます。

 
H邸について  〜平川義隆氏
○ 平面計画と内部空間について
H邸において最も重視したのは「明るく風通しの良い家」ということです。
通常は北側に設けることになる台所を南側に設けたいという施主の要望があり、それを実現させるために食堂上部に吹き抜けを設けトップライトから光を入れることにしました。
その他にも寝室、玄関、納戸及び洗面所とトイレ上部にトップライトを設けることで、昼間は外光を積極的に取り入れることで、照明無しで生活できるようにしました。
また、部屋の入り口はすべて引き戸にして、風通しが良くなるように配慮しました。
1階と2階が空間的につながって内部空間全体が一体感ある家になることを意図しました。
天井ふところを有効利用するために、いわゆるロフトを4箇所設け、結果として無駄のない機能的な家になるようになったと思います。
吹き抜けが多いため冷暖房効率が悪くなりがちですが、それを避けるために吹き抜け廻りに障子を設けることで空間ボリュームをできるだけ小さく区切れるようにしました。 同時に1階リビングは1室の広間として使ったり、食堂と和室の2室に仕切って使ったりできるようにしました。
内部の仕様は、床は4cmの杉板、壁及び天井は石膏ボード下地のクロス張りです。 1階のリビング廻りの壁はホタテ貝の貝殻を原料としたチャフウォールで仕上げています。
○ 外観デザイン
屋根は防水性能が高く比較的ローコストのガルバリュウム鋼板の立櫨工法としました。
外壁はコストパフォーマンスと耐久性を考慮した結果、塗装サイディグに化粧付け柱と付け梁を設けることで、和風のたたずまいを演出しました。 大屋根を基調としたデザインにしたことで、総2階の外観が多い周辺の家並みの景観に溶け込みつつもさりげなく自己主張している家になったと思っています。


 

 

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