檪の森プロジェクト
Project of Kunugi no Mori

地元再発見ツアー 松の平地区
平成13年度@松の平地区(松の平公民館)
日時 平成13年7月21日(土)〜22日(日)
参加者  土の人(地元の方) 11名
       風の人(調査者)   8名
 

<集落の特長>

神木、銘木、古木が多く100から200年以上のものが存在していて、大木の多さに驚く。
*八重(はえ)集落の樫の木〜大きさにびっくり
*上村地区に集中している。
村の歴史を全て知る白樫、ムクロウ〜石鹸

どこを見ても、石碑、お地蔵さん密度の高い地区。巨木とともに神様を祀っている。
*シバ観音、荒神、道祖神、カンキンさん(不明、巨石)
*道祖神〜小集落での祭り〜細かな信仰心から地域の輪が生まれる。神社の保存・参詣神々と巨木に囲まれた多様な暮らし、歴史の深さ、2〜300年があっという間に体験できる。
*御大師、石塔、水を大切にしている(水利の確保に苦労し、雨水の利用もする)

道路端に薬草がありふれている。
*サルカキ〜胃薬。自然的な境内、葛、マタタビが多い。
*ひこばえ(「孫(ひこ)生え」の意)切った草木の根や株からはえ出た芽。

持続性のある暮らしを実践している
*地鶏小屋〜鶏の移動 パーマカルチャーが自然と行われている。昔のままのやり方がすごい

西郷隆盛の敗走経路でもあり、松の平はその宿泊の地として伝えられている。

恵後の崎という地名の由来は?(語源「えご」の意味するものは川のたまり場)ここは、開田から歴史が始まった。

 

<代表的な資源>

恵後の崎の水田

4haの水田を中心にした耳川沿いにあり、諸塚村内では唯一と言える平地の水田です。小原井地区の藤本本店の創始者・藤本太兵衛氏の協力で、明治末期から大正期にかけて拓かれたもの。

 

 

土の人(地元の方)の声

・先輩とのつながりの希薄さから、伝承されていないものが多い。今回を機会として、後世に伝えていくことの責任を感じた。
・村外から来た人が見るほど、すばらしい所ではない。非常に難渋して生活してきたことも事実である。
・嫁いで25年、知らないことの多さを感じた。
・口伝のものを文章化していくことの必要性を感じた。
・水の確保に苦労してきたことが、大切にする意識につながっている。

 

風の人(調査者)の声

・何百年という大きな木に関わることの幸せを感じた
・歴史の深さ、2、300年をあっという間に体験できた。
・産直住宅の仕組みが村と町との交流の中で、ごく当たり前のこととして平然と行われていることに驚いた。自然と縁の切れた暮らししかできない都会の生活が社会のひずみの原因では。ここでは平生の暮らしを大切にしている。