森林理想郷 Forestpia
 
フォレストピア(Forestopia)の語源と意味

フォレストピア(Forest)・森林とユートピア(utopia)・理想郷という2つの言葉を組み合わせた造語です。
人々が森林の恵みを上手に利用して、いきいきと心豊かな生活ができるところ、即ち「森林理想郷」を意味します。

 


フォレストピア宮崎構想の概念

近年、都市部における人口集中の結果、過密から逃れ、精神的なゆとりの場として森林が求められるようになったことから、21世紀には森林が人間の生活には欠かすことのできないような社会、即ち「森林化社会」が到来するという予兆のもとに、森林・林業を切り口とした新しい山村社会の建設を試みて山村地域の活性化を図り、県民の誰もがゆとりと豊かさを実感できる「住みよいふるさと宮崎づくり」を創造しようとするものです。

 


フォレストピア宮崎構想の立ち上げ

昭和61年11月、松形宮崎県知事は本件の恵まれた森林資源や森林空間を活用した「フォレストピアづくり」を第3次宮崎県総合長期計画(改訂計画)に盛り込み、21世紀を拓くリーディング・プロジェクトとして位置づけ、政策目標として取り組むことにしました。

これを受けて、県ではフォレストピア宮崎構想を構築し、昭和62年6月、県北5町村(高千穂町、日之影町、五ヶ瀬町、諸塚村、椎葉村)をモデル圏域に選定して、具体的に推進することにしました。

モデル圏域5町村は様々な職業の代表者からなる「県北フォレストピア実行委員会」を組織し(昭和62年9月)、円滑な構想推進を図るとともに、この構想を全国に向けて宣言するため、高千穂町で「もりとむらと森林化社会」をテーマにシンポジウムを開催しました(昭和63年2月11日)。
また、県北フォレストピア実行委員会では、この構想展開の指針となる「県北フォレストピア整備基本計画」を策定しました(昭和63年12月)。

一方、県では知事を本部長、副知事及び県北フォレストピア実行委員会会長を副本部長とし、各部長・教育長・実行委員会の代表等を委員とする「県北フォレストピア推進対策本部」を庁内に設置して、この構想の具現化に向けて全庁的に取り組むことにしました(平成元年11月)。

 


フォレストピア宮崎構想展開概念図


県北フォレストピア整備基本計画

県北フォレストピア整備基本計画は基本理念、基本施策、推進方策・支援方策から構成されています。

県北フォレストピア整備基本計画


人間性回復の森林

人間性回復の森林の整備は県北フォレストピア整備基本計画の推進方策の1つである「交流の促進」の基幹プロジェクトとして位置づけられています。

人間性回復の森林とは森林の持つ様々な機能と山村固有の伝統的な生活文化を有機的に連携させ、人間の野性味、冒険心の回復を図る日本一質の高い森林をいいます。

現在、圏域を「すこやかの森」「学びの森」「体験の森」の33つのゾーンに区別して各市町村がそれぞれのテーマを設け、交流拠点施設を中心に整備しています。