諸塚の源流探検

桂川
Katuragawa

源流へこんにちは(桂川)

 桂川は桂の東部に流れを発して西に流れ、家の下で与狩内に合流したのち更に上長川で柳原川に合流する。水の量はいくらか与狩内の方が多いのは伊友谷を集めてくるせいか?源流は積み重ねたような岩の上に直径二十センチ程の雑木の根っこから勢いよく流れでている。時期的に湧き出る量の増減はあっても枯れることはなさそうである。一体この流れいかほどの歳月を経ているものであろうか。

 桂集落の上の鎮守の森に鎮座する桂正八幡の神は御存知かもしれないが、神は寡黙である。上長川から源流まで県道を上がることおおよそ六キロ途中、白一色のソバ畠、早生種であろうか小豆の葉っぱも黄色くなっている。人家の庭には大根葉の漬物に欠かすことのできないイノスがゴルフボール程になっている。はだでは感じない程の僅かな風にススキの穂先がゆれイタドリ(サド)の花は今が盛り白色のものと濃紅色のものがあり、雄雌異株らしいがどちらが♂♀か解らないのは残念・・・。ここには森あり清き流れあり、そこが野生の動植物は安心して生息できる場所でもある。

 このような豊かな自然で木漏れ浴び木の香りを吸い、せせらぎの音を聞きながらしばし佇めば世の中の喧嘩さはうそのようである。さて、水は生命の源であり、人間はもとより地球上のあらゆる生物にとって最も大切なものです。「美味しい水」「きれいな川」など豊かな自然環境を保全したり取り戻そうという活動が高まってきて水源地の森や河川にもようやく下流の人々が目を向けるようになって来たのは幸いなことです。私共は上流に住む者として清き流れを守ることに更に努力をしなければならないのでしょう。