諸塚の源流探検

野川谷
Nougoutani 

源流へこんにちは(野川)

 野川は南川小払の山腹に源を発し、いくつもの小さな流れを集めながら中の又を経て鳥の巣エンテイで耳川に合流する。鳥の巣エンテイから野川に添って耳川林道をのぼると小払の集落まで4.5q。折から梅雨の中休み久方振りの時間に深緑がまぶしく輝いている。時折り谷間から吹き上げる風が雑木林を通ると総ての葉を裏返し一斉に白いウェーブとなって頂上へかけ上がる。

 この源は標高で700m位であろうか?周囲は過ぎの一斎林、この季節道路沿いでもほとんど花らしきものはないが伐採敷地などによくでてくる神楽を舞うときの鈴の型を思わせるタケニグサ(タテバコ)があちこちに花をつけている。

 自然は季節の移ろいに合せ、さまざまな姿形で私達の心を和ませ豊かな稔りと安らぎを与えてくれますが、ひとたび牙をむきだし、台風や地震というようなさけようのない猛威に変身すると巨樹をなぎ倒し、土砂や泥流を走らせ安穏な暮らしを打ち砕くばかりか人の命さえも奪う危険を秘めている。私達は美しい森の中で自然を畏れ尊ぶ感受性豊かな生き生きとした心身を持った子供達を育ててゆかなければならない。水に恵まれた子はすくすくと育つという。水は子供達の夢を満たし生き生きと幸せにします。いろいろのことを教科書や黒板で学ぶことと併せて子供達自身の目や体や心で感じるというさまざまな体験をさせることが豊かな創造性を育みそして健やかな成長につながると思うのですが。