日本人は、世界でも有数のきのこ好き民族と言われていますが、きのこについての科学的な知識はまだ乏しく、日本の山野には名前のないきのこが限りなくあります。日本産のきのこは約5,000種はあるだろうと推察され、その中で食用きのこは、約300種とみられています。 人工栽培という画期的な方法が得られて、椎茸の生産量が世界のトップクラスになった今日、他のきのこの栽培方法も次々に開発されてきていますが、きのこには人工栽培でできるものとできないものがはっきり分かれているのが現状です。 そもそも、山でのきのこの役割は、自然界にとって欠かすことのできないものです。山に積もった落ち葉や木材(枝、幹、根)を分解(腐敗、腐朽)して、無機物(二酸化炭素と水)に還元し、常に山をいきいきと行きつづけさせる…それがきのこの使命なのです。
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<マッシュルーム> 担子菌類・ハラタケ目・ハラタケ科のキノコ 欧米で栽培される食用キノコの一般名です。マッシュルーム栽培は18世紀、フランスの園芸家によって始められました。人工栽培が貿易で、一年中栽培され、香気はないが味がよく、西洋料理によく用いられます。 <しいたけ> <フクロタケ>
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(1)原木の選定[秋11月頃] 原木は椎茸菌の栄養源であると同時に寄主であるので、椎茸菌が最も生長しやすい樹種で、最も良質の椎茸が多く発生する材質のものでなくてはなりません。 ●榾木の寿命が長く最も適した原木といえるクヌギなら樹齢10〜18年もの ●良質のしいたけに恵まれるのが榾木の寿命の短いコナラなら樹齢12〜25のもの ●高冷地でもよく成長するミズナラでは樹齢15〜30年ものを伐採します。 (2)玉切り (3)接 種[3月頃まで] (4)伏せこみ[4月頃] (5)榾起こし (6)採 取 (7)乾 燥 (8)商品化 (9)販 売 <榾 木> <種駒打ち> <榾 場> <採 取>
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