七ツ山婦人加工グループ

材料から加工まで、地域一体となって取り組んでいます

 

諸塚村の婦人加工グループの草分けである七ツ山婦人加工グループは、地区公民館の婦人部活動を母体に昭和五十八年設立。名物となった『七ツ山風味づけ』など、山菜を活かした加工品や手作りみそを中心に、約三十名の会員で商品の開発・加工に取り組んでいます。ユニークなのは、加工ばかりではなく、素材のかなりの部分が会員から供給されること。大根や竹の子などを、地区の会員から買い上げるシステムになっており、まさに地域ぐるみの取り組みが行われています。「設立当初から農業改良普及所の指導を受けて、なるべく地元でとれる素材を使った商品を作っています。最近は、勤めに出る方も増えていますが、約三十名の会員が五班にわかれ、日割りをして作業を行うなど、個人の事情にあわせて柔軟に取り組んでいます」(甲斐弘子代表)こうした活動が評価されて、昭和六十二年には宮日文化賞を受賞しました「新商品を開発して軌道にのるまでは、一年以上かかるのが普通。地域の素材を活用して、魅力的な商品を作っていきたいですね。今後の目標としては、販路の拡大をめざしたいと思っています。」