平成16年8月9〜10日に宮崎大学農学部地域農業システム学科の学外実習「森のエコゼミナール」(宮崎大学・もろつかエコツーリズム研究会の共同開催)が開催されました。 このページは、参加された学生の方の研修レポートを原文のまま掲載したものです。大学生が生の山村をどうとらえ、どう感じたのか、非常に興味深い内容になっています。
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17040530 山口裕 目的:宮崎県北部に位置する諸塚村の農林業の現状を、1泊の合同研修によって把握し、森林に関わる村民の人達と直に接して、これからの田舎の生活を体験する。 日時: 平成16年8月9-10日 ○ 産直住宅モデルハウス 感想:農林業に対する村民の方々の取り組みを直に見て、過疎化と小規模化を食い止めようとする強い意志が感じられた。おそらく日本の農業の本来あるべき風景が、この諸塚村のようなところではないだろうか。 17040570 吉原光彩 この研修で訪れた諸塚村は、日本の原風景ともいえるような風景が延々と続いている場所でした。私たちは、諸塚村産直住宅モデルハウス、木材加工センター、やましぎの杜、畜産振興センターなどを訪れました。 やましぎの杜では、まず草刈りをしました。そこは、草がうっそうと生い茂っていました。きっと今までにも何度も何度も刈られてきたのでしょうが、それでもなお生い茂る草を見ると、植物の生命力は強いなあ、と思いました。同時に、昔ながらの美しくのどかな日本の山村の風景は、怠ることのない人の手が入って初めて目に映るものなのだと感じました。 次に地鶏の鍋をつくりました。実際の地鶏つぶしはやましぎの杜の方がやってくれましたが、その後の解体や調理は、やましぎの杜の方々に教えられながら自分たちでやりました。 とても大きな鍋で作った地鶏の煮物はすごくおいしかったです。当たり前のことなのですが、肉も魚も野菜も、私たちが口にするものは全て生命があるものです。その生命があるからこそ私たちは生きていけるのです。私たちはそのことをきちんと認識して毎食毎食を食べていかなければならないと思います。理解することと体験することには大きな違いがあると思います。誰でも、その一口一口が、大切な生命からできているということは頭では分かっているのです。しかしそれでも食べ物を残してしまうのは、そのことを見て、行動して、体で感じていないからだと思います。もっと多くの人達が私たちと同じように体験すれば、日本の食物廃棄量は減少するのではないか、と本当に思ったりします。だからそこ、この研修でたくさんの食物が余り、処分されたことは、とても残念です。来年からは、そういうことがなくなったらいいと思います。 畜産振興センターでは、牛の世話を少し手伝わせて頂いたり、牛へ注射をしたり、直腸検査をしたりするのを見学したりしました。 この研修で、私は当たり前のことを実感させられたように思います。環境への配慮や、自然や他の生物との関わり、そしてその生命の大切さ。それから、私たちが今まで生活してきた中で得た知識や、大学に入って学んだことを実際に体験することもできました。 17040520 柳原志代 諸塚は深い山々と空とに囲まれた美しい村だった。 私たちが研修をしたのは藤屋。大豆応援倶楽部の畑と銘打たれた大豆畑の草取りと畝作りが主な作業だった。いつ雨が降るか、という中での作業だったが、頑強な雑草を取り除く作業は案外に楽しく、時間はあっという間に終わってしまった。担当の農家の方のお話しでは、応援倶楽部のオーナーの方が大豆の畑の世話をしにやってくるのは年に数回程度で、その他の世話はやはり周辺農家のものがしなければならない、大変だということである。農地保全のため、こうした畑や棚田などのオーナー制度があるということは、以前から知っていたが、こうして当事者の生の声を聞くのは初めてのことだ。改めて、実際に体験してみなければ、見えないこともあるのだということを実感させられた。作業の合間の休憩時間には畑の脇にある冷たい湧き水を飲んだり、手を洗ったりした。とても美しく、澄んだ水。上流に位置する農家の人々は、このきれいな水を使うことができるが、同時に下流のために気を使い、きれいに使わなければならないという。 夕食は交代で分担してつくった。畑で育った大豆でつくった豆腐、ほくほくとしたカボチャや川魚、漬け物など、どれもおいしかった。農家の食卓はほぼ地産地消の産品ばかりである。大変そうだが、これが一番理にかなっている気がする。 二日目の畜産振興センターでは牛の給餌をした。ゆっくり草をはむ牛はいつまで見ていても飽きないほど可愛い。牛の大きさ別に餌の量や種類などが厳重に設定されていて、何かの工場のような印象を受けた。 今回の研修では、わずかながらも農村の生活の良さ、悪さの実態を知ることができて、有意義だったと感じている。論じるばかりではなく、実際に触れてみなければ分からないことが本当にたくさんあるものだと思う。今後もこのような機会を大切にしていきたい。 17040140 坂田浩太 僕が諸塚で感じ、学んだことは、人間は元来自然を利用して生きてきたので、そのことに関する自然への配慮を忘れてはならないこと。ありきたりな言い方ですが、生命というものはかけがえのないものなので、決して粗末にしてはいけないということ。携帯電話やコンビニなど、便利な道具や施設がなくても、ちゃんと生活していける能力を人間は本来持っていることの3つです。 諸塚の方はとても親切で、僕たちに様々なアドバイスや興味深い話しを聞かせて下さいました。中でも村には村内でのラジヲ放送があり、村の誰かが怪我や病気をしてもすぐに分かるという話しを聞いて、この結束力が諸塚が林業などで成功している要素の一つではないのだろうかと思いました。 鶏を殺したことや、牛の世話で感じたことは、農業や畜産というものを考えるにおいて、生き物を扱っているので血や糞尿を見たり触れたりするのは当たり前であり、それを汚いというのは間違いであって、むしろ当然だと思わなければいけないこと。畜産という産業やそれに携わる人々がいるからこそ、肉のある今の食生活が望めるということを忘れてはならないということです。僕は鶏を殺した直後は平気でしたが、後になって少し衝撃を受けました。 宮崎に戻った後、激しい台風がありましたが、林業において台風等の自然災害に関することについても聞いておけばよかったなと少し後悔しました。 17030340 直江亜矢子 今回の学外研修Iの目的は「農林の現場に触れることの少ない私たちが、農山村の現場を見る、経験すること、農業の食料生産以外の役割を知る」であった。 一日目の午後からは、班行動になった。私は昨年この研修を落としたから今年参加したわけだが、今年参加して本当に良かったと思った。昨年と違う内容だったが、まず宿泊の研修はものすごく楽しかった。一年生に友達ができたので、参加する前は不安だったけど、班別行動で自分から積極的に話しかけたり、活動したことで、良かったと思った。一日目、まず初めに剪定など、庭の手入れを行った。昔は盆と正月など、親戚が帰ってくる時、気合いを入れて手入れをしたとおっしゃっていた。石垣のコケ採りをしたが、草をむしると石と石の間にある土が出てきてしまって、崩れそうで怖かった。あれは大丈夫なのでしょうか。その後、鶏の屠殺がありました。鶏は六匹くらい、羽と足を縛られていました。私はチェチェンの首切り映像を思い出していました。生きたままのどにナイフを入れられる前の恐怖、刃を入れられた首の痛さ、どのようなものなのでしょう。農家の方が手本を見せている時、かわいそうなんて思っては駄目だという思いと、痛そう怖そうかわいそうという思いが交錯していました。農家の方は、「野菜と同じと思わなければならない。食料がなければ生きてはいけないんだから、かわいそうなどと思ってはいけない。感謝しなければならない。」といっていました。 自給自足の生活に近づけたかは、正直あまりそうはいえませんが、本当に貴重な2日間でした。ぜひまた行きたいです。 17040580 若杉潤也 諸塚村で体験したことは、自分たちの日常ではできない(しない)ようなことばかりであったので、とても新鮮だった。 自分たちの班は畑の草取りと川魚をさばくことと、豆腐作りを体験した。 地元の人との交流では若い人がいっぱい来てくれたので面白い話しをいろいろ聞くことができた。年配の方からはこの諸塚村には自分たちのような人や技術が必要だと言われた。予想以上に若い人達もいたので、これからの諸塚村をもっと盛り上げていって欲しいと思った。 次の日は牛に餌をやった。牛舎にはたくさんの牛が飼われていたので、餌をやるだけでも大変な量と時間がかかっていることが分かった。しかし牛はとてもかわいいし、やりがいのある仕事だと思う。 17040420 福山潤一 私が諸塚村見学に際しての説明を受けたとき最もインパクトの強かったのはプリントで「地鶏つぶし」という文字を見た時だった。私は牛も鶏も豚も肉は食べるが自分で殺して食べるということはしたことがなかった。当然自分が食べている肉を自分では殺す作業もせずに善人面して、かわいそうだなんて言う気はないが、実際殺される生き物を見るとかわいそうだと思う。そのため、鶏を生で殺すところを見たくなかったのもあり、川魚料理を選ぼうかと思ったが(魚も当然生き物だが、正直インパクトは違う)、滅多に見るものでもないし、肉を食べて生きる以上は一度体験しておくべきだと思い、3班を選択した。 このレポート提出に際しても3班の人はやはり鶏について記している人が多いものと予想されるが、私も例にもれず鶏の印象が強かったため、そのことについて触れたいと思った。そのような気構えであったため、当然諸塚村に到着した時も鶏のことが頭の片隅にあった。へいだの里に着き作業の草むしりは家主の人が半分は済ませてくれており、実際、私たちは仕事という仕事はしていない。それは家主の人の私たちへの心遣いだと思った。 諸塚村の人達はほとんど自給自足の生活で一つの集まりになっており、彼らの団結、協力は凄いものがあると思う。私たちの研修にもたくさん人が集まって下さり、みんなでお酒を飲んでとても楽しそうにしていた。最初に村の人が言っていた「ここでは普段の暮らしとは違うもの、ないものを体験し、学んで欲しい」と言っていたが、あの村の体験に限らず、自分と違うもの、自分にはないものを知り、それをいいものも悪いものもプラスにして自分の身につけ学び、生かすということは、大切なことだと思う。この大学生活も人との出会いや経験などさまざまなことを広い意味で勉強し、身につけたいと考えている。 17040250 土居 操 8月9・10日に学外研修で諸塚村へ行きました。まず諸塚産直モデルハウスで矢房さんのお話を伺いました。諸塚村は、木材関連企業や環境NGOなどが集まって結成された森林認証を行う組織であるFSC(森林管理協議会)により、九州では初めて認められ、さらに森林だけでなく、村のほとんどが認定されたので世界で珍しいようです。次に木材加工センターで説明を受け、昼食を済ませてから各班ごとに分かれました。 私は藤屋班でしたので、まず大豆畑の草取りをしました。その畑はオーナー制で、所有者が種植え、草取り、収穫、味噌造りのために年に4回やってきます。草取りを終え、男子は川魚料理、女子は豆腐作りを体験しました。豆腐作りの過程はあまり憶えていませんが、豆腐が完成する前に一口頂きましたが、とても甘くておいしかったです。川魚はますで、塩焼きと味噌を付けたホイル焼きを食べました。夕食は地元の方達と一緒にいただき、交流会をしました。私は諸塚に行く前は若い人はほとんどいないだろうと、勝手に思っていましたが、交流会では若い方も参加して仲良くなりました。七ッ山は涼しく、とても素晴らしいところでした。地元の方はみんな優しく明るい方ばかりで、私たちが帰る時には孫のようだといって泣いてくれた方もいて、私は七ッ山が好きになりました。 10日は他の2班と合流して畜産振興センターで牛の世話をしました。私は初めは離れて見ていましたが、近寄って牛が干し草を食べやすいようにほぐしていると、目の前の牛がとてもかわいく、愛らしいと思うようになりました。しかし、その牛たちが自分たちの糞尿の上で寝ているのを見て、決していい環境ではないと思いました。また、私たちが目の前でじっと見ていたのも落ち着かなかっただろうと思います。それらストレスのせいか、怒って鳴いているようでした。でも杉本先生が獣医さんと一緒に諸塚の山で牛にGPSを付けて放し飼いをしながら牛の行動等を研究されていると聞いて、牛にも農家の方達にもいい環境や飼育法法が早く見つかるといいと思いました。 私は今回の体験で様々なことを学びました。諸塚は自然がたくさんあり、素晴らしいところだと思いますし、諸塚の方達と触れ合えてよかったと思います。しかし山での生活は不便だろうし、若い人も少なく問題は多いと思います。これから私に何ができるのか、何をすべきなのか分からないけど、後期からの授業でも多くのことを学び、たくさんのことを吸収していきたいと思います。 17040500 宮内 優 私はこの「森のエコゼミナール」をとても楽しみにしていた。宮崎にもともと住んでいるのだが、まだ諸塚村に入ったことがなかったし、今まで体験していないことが体験できるし、そして、学科の友達と泊まれるし、修学旅行に行くような気分だった。地鶏つぶしは、絶対に体験しようと思ってバスに乗り込んだ。 初めに到着した場所は「諸塚村産直住宅モデルハウス」という諸塚村でとれた木材や材料を使った家だった。その家では、これからのスケジュールや、諸塚村についての説明を受けたのだが、受けている間、新築の香りと木の香りがして居心地がよかった。説明を聞いていると少々狭くて姿勢を崩せなく手足がしびれてしまって、あまり話しに集中できず、残念だった。私は説明を聞く中で驚いたのは、村の95%が森林であるということである。確かに、バスの車内から見る風景は緑が多かった。川沿いの道を走ったのだが、家はちょこちょこ川岸にあって、もうそこから後ろは山々がずらりと、取り囲むようであった。村の95%が森林ということを妙に納得していた。そして、モデルハウスから耳川広域森林組合諸塚木材加工センターを見学した。たくさんのスギの丸太が大きさ順にまとめられていた。見学に行った時はちょうどお昼休みか何かで作業員の方達がいなくて作業現場は見れなかった。残念だった。それにしても、木の削り粉みたいなものがたくさんたまっていた。このような状況で作業したら、肺などに粉が入って大変そうだなあと思った。そして、そこでももちろん木の香りを嗅いでいた。なんか、木の香りって凄く落ち着けるなと思う。私たちは普段から木の臭いとか嗅ぐことがないから、特にそう思ったのかも知れない。木材加工センターは高台にあって、周りを取り囲んでいる山々を見ることもできた。すっごく気持ちがよかった。立っているだけで汗が出るくらい扱ったんだけど、景色を見ることで、暑がりの私でも立っていられるくらい、さわやかな緑色だった。 昼食を食べて、とうとう3班に分かれて、やましぎの杜に着いた。いよいよ農作業の体験である。お世話になる農家の人達の紹介があった。皆さんとても陽気な人達だった。空いてからすぐに草刈りがあった。暑い中での草刈りは、正直つらいだろうなと思っていた。バスの時間も長くて疲れていたせいもあったかも知れない。初めは2つの班に分かれて、私たちは、花壇の雑草抜きだった。土が軟らかくて、雑草はするする抜けるだろうと予想していた。ところが、雑草っていうのは、しぶとかった。きれいに植えられてあるはずである花の本体と一体化しているほどに茂った雑草は、私の目では見分けがつかなかった。おばちゃんに言われて、「これが雑草だ」と確認しながら作業をした。だから、私の作業ペースはかなり遅いペースだった。雑草は花の根の近くから出てきているため、一気に抜こうとすると、花まで抜いてしまいそうだった。おばちゃん達のペースはすさまじかった。次から次にほいほい抜いていってしまう。座って作業をするので腰が痛くなったりもした。おばちゃん達が、かっこよく見えた。そして、草刈り後半戦は、山の斜面に立つことで、精一杯だった。こんな私で、草刈りできるのだろうかとかまを持ちながら、しばらくの間、ぼーっと立っていた。立つことに慣れてきたので、刈り始めた。ここで、かなり気をつけたのが、とげとげがある草の存在だった。肌に当たると、痛がゆくなるらしく、おじちゃん、おばちゃんも、頻繁に注意してくれた。私は当たることはなかったのだが、積極的に草刈りを頑張っていた友達が当たってしまった。肌が当たると痛がゆいらしい。つらそうだった。山に入る時は、絶対、山のことをよく知っている人と行かなければと思った。おばちゃん達のおかげで、無事に山から出ることができた。 草刈りが終われば、次は待ちに待ったお料理タイムである!!私は行く前から、このレポートの最初に方に書いたように、地鶏つぶしは、やるぞーと決め込んでいたはずだった。だが、実際やるとなると、鶏を全く見ることができずに、離れていた。鶏の足を掴んで、コンクリートに頭をたたきつけて、殺すらしい。私は想像しているだけで、音だけ聞いた。聞きたくなかったのだが、聞こえた。友達たちが、打ち付けた鶏をつかんで、ぞろぞろ小屋から出てきた。口から血がしたたってたり、まだ痙攣しているのがいたり、見ることができず、どうして皆は普通(ではないかもしれないけど)に鶏を持っているんだろうと思っていた。私は、それからも作業を見ているだけで、やっと、鶏が解体された部分から、肉となる部分を切り分ける作業をすることができた。このような姿になってしまえば、もう自分の中では肉としてみることができた。最初の鶏を殺す時点と、解体作業の時点の気持ちは、違うものだった。帰る時の各班別の体験発表のときにも、言った人がいたのだが、同じ鶏でも、生きているものとしてみるのと、商品、物としてみる場合があるんだと思った。じゃないと、殺すということはできないと思う。畜産をすることは、命がある動物を、物としてみなければならないと私は考えた。私は肉を食べるのは、大好きだ。でも、鶏を殺すことができなかった。かわいそう、むごいと思ったからだ。しかし、料理になって食べるのは、全くそのようなことは考えもしない。たくさん、おいしく食べた。かなりの矛盾がある。考えれば、食べるものは全てそうだ。私は空手部に入っているのだが、空手部のおB産が「いただきます」の意味について語っていた。「いただきます」には2つの意味があるそうで、1つ目は、作ってくれた人に対しての感謝を表す「いただきます」である。そして、もう1つは、食べるものに対しての「いただきます」というものだと言っていた。感謝して食べるということだった。この研修で、私が1番に心に残ったのは、私の鶏に対しての心の変化によって、食べ物の大切さが、またさらに深くなったことだ。鶏を解体していると、腹の中に、できかけの卵があったりもした。エコ・アニマルサイエンスの講義で紹介されてた通り、鳥の体の構造を実際に解体していく中で分かった。やっぱり頭で憶えるというより、体で見て憶えるという方が、インパクトがあって理解しやすくなる。また鶏の解体作業があんなに力がいるものとは知らなかった。骨に付いた肉をそぎ落とす作業のとき、肉は骨にしっかり付いていた。力と根気が必要だった。そこでのおじちゃん、おばちゃんたちの手つきは素晴らしくて、いろんなアドバイスとともに私たちをリードしてくれた。 夕食時になって、心を込めて「いただきます」と言って食べ始めた。私は、おじちゃん、おばちゃんたちとしゃべりたかったのだが、別々のテーブルになってしまったので、残念だった。メニューは鶏のうま煮と、酢物と、白いご飯と、そばだった。お釜で炊いたご飯は、ご飯の味がした。すごくおいしかった。残さないと思って食べていたのだが、かなりのうま煮が余ってしまった。申し訳なかった。「いただきます。」と宣言したのに、「ごちそうさまでした」は言えなかった。もっと、食べる量を考えて、地鶏さんを殺す数を考えればよかったと思う。 2日目は牛舎へ行った。牛の世話をしたのだが、この世話は戦いだった。仔牛を移動しなければならないのだが、すばしっこい、力が強い、少し恐怖感がある..。というようなことで、なかなか私自体が作業に協力できなかった。仔牛は見た目は大きな目をくりくりさせて、非常にかわいい。どうして、あんな風に、四方へ飛びながら暴れると想像できるだろうか。全くできなかった。でも私は、この学外研修がこのまま終われば、後悔すると思った。たくさん様々なことを体験しようと意気込んでいたのに..。見てたりする時間が長くて、作業はあまりしていなかったのだ。そこで、私は勇気を出して、牛を引っ張って柵に結びつけて、ブラッシングをするということをしてみた。牛は引っ張ろうとすると、すごい力で踏ん張る。私一人では抑えきれない力だった。3人がかりでやっとの事で、柵に結びつけてブラッシングした。でも後ろ足で蹴られそうで、へっぴり腰でブラッシングした。慣れていないことをやるのは大変な作業だ。でも、慣れていても体力がいる仕事で、牛が好きな人でないとつらいかなと思う。それに世話をしているうちに愛情が出てくると思う。だから商品としてみている人は少ないと思った。けれども出荷しなければならない。それが仕事である。なんか、すごく矛盾しているような気がする。どうしても、そこのところが自分で納得することができない。でも必要な仕事なのである。難しい。 私はこの研修を通して、講義を聞いているだけでは、分からないところを分かることができた。ただ、屠殺と書いてあるだけでは、流してしまうだけだったが、今はもう莫大な労力と心労が想像できる。牛の世話っていっても牛のバカ力を想像できる。そして、何より食べることについて考えることができた。 17040310 西元貴一 初め私はこの研修は農学部と関係がないと思っていた。だからあまり乗り気じゃなかった。しかし実際は、1泊2日の体験をして感じたことがたくさんあった。 この体験でいろんなことを学んだりした。木材加工の大変さ、必要最低限度での生活方法、命の尊さ、村の人の寛大さ、などなど、まだ細かいところでまだある。また、この研修で、入学して話したことのない人と話ができ、よかったと思っている。この研修のおかげで、今後の大学生活が充実しそうである。 17040460 松岡美里 私は、この研修に行く前は、恥ずかしいことなのですが、携帯電話が使えるのかどうなのか、ということばかり心配していました。今の私たちの悪い癖だと思いますが、いつでも携帯電話をいじってしまうのです。携帯依存症な私でしたが、今回の研修では、画面を見ていては分からないことをたくさん体験でき、とても有意義でした。 私は3班でへいだの里に行き、まず、草引きと木の剪定をしたのですが、私は家が農業をやっているので、それほど苦ではありませんでした。駄目なのは地鶏つぶしでした。生きている鶏の首を切って足を持ち、血抜きをしていてもなお羽をばたつかせているのが恐ろしかった。地鶏つぶしをしている最中にカラスが鳴きながら飛んでいて、皮肉なものだと感じました。同じ鳥類でありながら殺される鶏と気ままに飛んでゆくカラス…。微妙な気持ちになりました。ですが、少し鶏の解体を見ていると、体のつくりが分かり、よい勉強になりました。脂肪が黄色だったのが予想外でした。地鶏つぶしを恐くて2羽分ぐらいしか見なかったので、代わりに私たちの世話をしてくれる近隣の主婦の方々と野菜を切っていました。やっぱり主婦はテキパキとこなしていたり、飛んでいたアブを何匹も捕まれて袋に入れていて、母はすごい!!と思いました。大学に入ってから料理を始めたので、まだまだ修行が必要です。できた料理は本当においしかったです。かわいそうだと思っていた鶏を有難く頂きました。もう肉となった鶏を見るとお腹が減ってきて、人間の気持ちはこうも簡単に変わってしまうものかと思いながら、おかわりまでしてしまいました。地元の人とお酒を飲みながら話しをしていると、村の人々は自分たちの行っている林業にとても自信を持っているのが分かり、とても格好良かったです。外材に負けない木をつくろうと努めている心がけが他とは違うのだと思う。諸塚村のようなところが増えれば、日本の外材輸入も減り、熱帯雨林の破壊もくい止まるのではないだろうかと思いました。おばちゃんの作った梅酒がとてもおいしくて、つい悪のりしてしまい、引率の先生や世話をしてくれた農家の人達に迷惑をかけてしまい、本当に申し訳なかったです。初日最後に見た星が今まで見たことがないくらい1つ1つキレイに見えたのが感動でした。天の川も見えて、本来、電灯がなければ、こんなにも美しく見えるものを、便利さに溺れているから見逃しているのだと気づき、もったいないことをしていたのだと思った。あのきれいな夜の空を忘れないようにしたいです。 2日目、私は初めて牛の世話をしました。最初予想以上に大きくて恐かったのですが、わらをやったり、触ったりしていると、だんだん愛着が湧いてきて、帰る頃にはかわいくてしかたなかったです。1頭1頭よく見ると顔が皆違って、触っても怒らない牛もいれば、怒る牛もいて、牛も個性があるのだと思いました。 研修の最後に言われていた"いつもできないことを体験できる"ではなく、"普段やろうと思えばできるが、やらないことを体験できる"がこの研修の意義を表していると思いました。私たちが日常生活で口にしている肉は、鶏のように、牛や豚も同じように誰かの手によって解体されているだけで、その現場を目撃していないから、何も思わず食べるのだと思う。ただそういう機会がないだけなのだ。今回体験したことは、私たちの生活と関わりのない別のものではなく、結びついているということを感じました。この経験を無駄にしてはいけないと思う。食糧、命の大切さ、ありがたさを自分なりに考え、有効に使うことを心がけたいです。また世話をしてくれた村の人達に感謝したいです。有難うございました。 17040260 土地俊宏 バスに乗って3時間ほどして、何もないようなところについた。林業が主な産業ということで杉が生い茂っていた。モデルハウスにつくと諸塚村の説明を受け、とても活発に活動をしているのだと思った。木材加工センターについて、加工の手順を聞いた。それから班毎に分かれて、お世話になる村の方々に挨拶をして、早速作業に取りかかった。作業内容は大豆畑の草取りであった。この大豆畑はオーナー制で、いろんな人に地面を貸しているそうだ。作業を始めると、みんな急に無口になり、黙々と草取りをしていた。雨が降りそうな天気だったが、そのおかげで涼しくて作業をしやすかった。草はそんなに多くなく、取りやすかったが、時々背伸びをしないと腰が痛くなった。途中、休憩に入り、お茶を飲んだがとてもうまかった。水がきれいなので近くのホースから出る水で顔を洗ったりもした。あちこちに伸びているホースのおかげで、田畑に水が引けると先生がおっしゃっていた。まだ休憩時間もあるのにみんな作業を始めていた。作業が終わったと、みんな充実していたように思われた。短い時間だったからかもしれない。これが毎日だったら、あんな速いペースではやれないだろう。 夕食の準備を始めた。男は魚をさばき、女は豆腐作りであった。生きている魚をさばくのは抵抗があったがだんだん慣れた。夕食は村の人達も参加していろいろな話しを聞かせてもらった。次の朝、お世話になった方々にお礼を言ってバスで移動した。そのときいろいろお世話になっていたおばさんが涙目になっていた。短い間だったが、私たちも感動した。畜産センターでは牛に餌を配った。ひどい臭いがすると思っていたが、キレイにしてあるので、それほどではなかった。最後に全体発表をして学校に戻った。二日間は短かったが、いろんなことを体験した。私はこれを良い体験に終わらすだけでなく、これから学ぶことに生かしていきたい。 17040220 鶴田功祐 この研修で、まずは諸塚木材加工センターでの見学でしたが、この諸塚を見た限りでは、日本には無駄になっている森林が多いと思いました。輸入材木の方が安価ですむかもしれませんが、手入れされなくなっていく森が多いのはもったいない気がします。 次に昼食を取った後、やましぎの杜で地鶏つぶしをしたのですが、良い経験になりました。殺すから残酷というわけではなく、それを食べる人のためになるから良いことだと、いろいろ考えました。 この研修で農村は今の情報化社会といわれるものとは違うと思いましたが、日々の生活は忙しいけれど精神的な充実が得られるとても良いものだと思いました。 17040440 前原 等 諸塚村には初めて行きました。自然に囲まれていていいなあと思いました。いろいろなことが初めての経験になると思ったので、積極的に物事に参加しようと思っていました。僕の班は、やましぎの杜でした。最初に草むしりと下草刈りをしました。おじちゃんが、触れるとかゆくなる草があるから気をつけろといっていた。注意していたけど、見事に触れてしまった。わりと早く終わったので良かった。地鶏つぶしは初めての体験だったし、興味津々だった。おじちゃんが鶏の頭を「がんがん」と打ち付けた時はあ然としてしまった。いきなりのことだったのでびっくりした。首を切り、血を流し、毛をむしった。簡単に毛は抜けるものなんだなと思った。微妙に鳥の体が温かかった。かわいそうだと思ったけど、仕方ないことだと思って開き直った。友達がさばいていくのを見ていたけど、指示を得ていても、難しそうだった。うまく身を骨から切るところができなくて、無駄になった部分もあって、もったいないと思いました。初めてした薪割りだったけど、案外簡単に薪が割れたし、うまく割るコツをつかんだ気がしたから良かったです。そばの生地をこねる時、ぬるま湯を少しずつ入れながらこねるけど、入れる量が分からなくて、少し失敗したように見えたけど、結果オーライだったので良かったです。晩ご飯がとてもおいしそうで、楽しみでした。地鶏のうま煮はとてもおいしかったけど、肉が意外と少なくて残念でした。そばも5、6本が一緒にまとまっていて、固くなっていました。でも、おいしかったし、楽しかったから良かったです。地元の人達との交流はなかったけど、クラスのみんなと飲んだり、食べたり、話したりしていい思い出になった。 2日目の牛の世話は、実家も牛を飼っていたしたことがあったので懐かしく思った。 17030470 原田隆之 昨年の学外研修Iにいけなかったが、昨年は日帰りで今年は一泊二日で、昨年よりは内容の濃い学外研修だったのだと思う。今年の学外研修が一泊二日と知った時は昨年いけなかったことをとても後悔したが、いざ学外研修が終わってみると今年行くことができて本当によかったと思う。 次に、班毎に分かれて、畑の草取りをしたが、それほど広い畑ではなかったし、そこを10人くらいで草取りをして結構時間がかかったと思う。でも実際に農業をしている人達は、これより比べられないほど広いところを、今回の自分たちのように一度だけでなく、定期的にやっていうのだろうから、大変だと思う。夕食にしても、ニジマスの内臓を割りばしで口から取る方法があるなんて知らなかったし、手作りの豆腐もとてもおいしく、本当に一泊二日で良かった。地元の人達との交流のときに、思っていたより、若い人がいて、驚いたけど、それでも年配の方に比べ、若い人の人数は圧倒的に少ないように思えた。諸塚村の近くに高校がないらしく、高校から親から仕送りをしてもらって遠くの高校に行くらしいが、そういう人達のどのくらいが将来諸塚村に戻ってくるのだろうと思う。 翌日の畜産振興センターでの牛の世話は、牛に給餌してできなかったけど、目の前で見る牛は思っていたより大きかったし、最初は頭を触るだけでも緊張した。センターの人から、この牛には多くとか、少なめにとか教えてもらったけど、一頭一頭の体調を理解し、覚えているのだろうと思い、良い牛を育てるためには大切だと思った。 17040040 鵜瀬忠弘 今回の学外研修で、普段することができないような貴重な体験をすることができました。学外研修は、山や川などの多くの自然と共存しており、コンビニや自動販売機もないような普段の生活とはかけ離れているとことであり、体いっぱいに自然を満喫することができました。牛舎の清掃、牛の点滴、牛のブラッシング、木材加工センターの見学などのように、学外研修でなければ行くことも、することも、見ることもないようなことが計画としては様々ありましたが、その中でもやはり「やましぎの杜」でのことが一番の思い出となりました。 やましぎの杜では、地鶏つぶしやかまどでの料理作り、そば打ちなどをしました。地鶏つぶしは、生きたままの鶏をつぶすことから始まりました。生きている鶏を捕まえコンクリートに頭を打ち付けつぶしました。生きている鶏は、つぶした後でも頭や体を動かしており、とても気味悪く、あの訴えかけるような目は、今でも記憶の中に残っています。これは普段目にすることができない光景であり、こういう仕事をしている人の辛さ、きつさを知ることができました。湯に通し、その後は毛をむしりました。びっくりするくらい毛は簡単に抜けることができ、また、吐き気が起こるくらいの匂いもありました。鶏をさばくのも大変でした。地鶏つぶしが終わると、かまどでの料理が始まりました。ガスコンロではなく、薪で火おこしからはじまりました。火おこしは、中学校の遠足などでしていたため、楽にすることができました。ただ、この作業を毎日するのは大変だと感じました。そば打ちは全くうまくいかず、自分には向いていないということがよく分かりました。そばといっても、うどんのような麺や5本くらいひっついたような麺など様々で、食べる時にはとてもきつい思いをしました。1日目の夜には、テレビもなく、音楽もなく、久しぶりにのんびりとし、仲間との楽しい一時を過ごすことができました。学校では、しゃべったこともない同じ学科の仲間と仲良くでき、高校の時の修学旅行のような気分に帰ることができました。 初めは、学外研修なんてだるいだけと思い、あまり行く気がしていなかったが、2日間の日程が終わると、学外研修に行ってよかったという気持ちになりました。今回の学外研修を通して、新しい仲間との出会いや、普段大学生活を送っている時にはすることができないような貴重な体験を味わうことができました。テレビやガスコンロなどの身近に存在するものがないところでの生活は、自分の生活を見直すことのできるいい機会となりました。また、鶏一匹を食べるようにするだけのことでも苦労するということを身をもって体験することができ、食べ物の大事さ、食べ物を粗末にしてはいけないということを改めて実感できました。今回の学外研修は、最高の思い出ができたこととともに、自分にとってプラスになるようなものを得ることのできた、とても有意義な2日となりました。 17040190 武石将司 今回の学外研修ではとても貴重な体験をすることができたと思う。8月9、10日、研修ということで、諸塚村に行くことになった。 まず、木材加工センターなどに行き、諸塚のことや宮崎県の林業の現状などを聞き、しいたけの館で昼食、各班に分かれ、宿舎に行き、次の日は、畜産振興センターに行き、牛のブラッシングや牛舎の清掃、給餌など、牛の世話をした。そして食事を取り、発表会をし、解散という日程だった。そのなかでも、とくにいんしょうにのこったのは、「やましぎの杜」でのそば打ちと地鶏つぶしなどをしたことだ。草刈りや花壇の手入れを早々と済ませた後は、メインともいえる地鶏つぶしとそば打ちが始まった。ニワトリを捕まえに小屋に行く、ニワトリもいつもとは違う雰囲気を感じたのだろうか。一斉にさわぎだした。お構いなしに今回研修でお世話になった甲斐光さんが慣れた感じでニワトリをつかみ、コンクリートに頭をたたきつける。ニワトリはぐったりし、血を流すニワトリもいた。あの生暖かさと何ともいえない目が今でも印象に残っている。次にお湯につける。こうした方がけが簡単にむしり取ることができるという。そのときに注意するのは、80℃前後の湯がよいということ。あまり熱すぎると肉まで煮えてしまい、おいしくないという。塩できれいにした後は包丁でさばく。あまりの光景にまともに見れない人もいたが、みんな頑張ってさばいていた。調理する時も薪で火をおこし、かまどや鉄鍋で調理。ガスコンロや炊飯器など、指一本でする時代なので、このようなことは初めてのことだったし、難しさも分かった。料理も完成し、みんなで夕食。薪で炊いた米は格別だったし、悪戦苦闘しつつも頑張ってさばいた鶏やそばも形は悪かったが、味は特別にうまかった。大学に入り一人暮らしになり、味気なかった夕食も、みんなで食べることができ、最高においしかった。テレビもなければ音楽もない、そんなところだったが、テレビの代わりに星を見上げ、音楽の代わりにみんなと話す。今まで、話したことのない人と話すことができ、みんな楽しい人達ということが分かった。今回の研修では、本当にたくさんのことを学んだし、考えさせられた。 今までの生活の中で、あって当たり前、食べられて当たり前というのがあったが、諸塚に来て、いつもあるものがないという環境の中で、知恵を絞り、どのように生活していくかというすべを学んだし、食べ物は、あって当たり前という考えも甘いことだというのも感じた。地域の人のあたたかさも感じた。非常に貴重な体験ができたし、最高の思い出もできた。とても意義のある研修だった。 17040360 坂東仁樹 私は今回の研修は行く前は正直いってあまり乗り気ではありませんでした。理由としては二日目の牛でした。動物が苦手の私にとって牛は恐怖でした…。 木を加工するところは周りを全て森に囲まれていて、ずっと周りを見回していました。加工をするにしても皮を削った丸い木や角張ったものなど、様々なありました。 17040300 中村 務 今回の学外実習は、諸塚の自然に触れるとともに、昔ながらの農村での古き良き生活と、その知恵などを体験し、これまでにない生活を経験する、とても貴重な機会だった。私は今まで宮崎で生活していたのだが、ずっと市内に住んでいたので、これまで諸塚の集落ほどの田舎生活は体験したことがなかった。今回の研修では、諸塚村産直住宅モデルハウス、木材加工センターを見学し、それから3つの班に分かれ、それぞれ田舎独特の体験をするという内容だった。私は、やましぎの杜で、農地の草刈り、地鶏つぶし、そば打ちを体験したのだが、どれも初めてのことばかりでとても新鮮であった。中でも地鶏つぶしはとても強烈だった。今まで自分が当たり前のように食べていた鶏肉が、実際に生きた鶏からさばかれていく過程、その様子を目の当たりにした時のショックは今も忘れることができない。目の前で本当についさっきまで生きていた鶏が殺され、普段スーパーで見かけるようなただの鶏肉になっていく。当たり前のことなのだが、それを見てしまうと食べるのが少しだけ申しわけないという気持ちになってしまった。普段何気なく食べている食材にこういった裏の一面があるということを知り、とても考えさせられた。 17040590 渡辺由記 1泊2日の中で私はいろいろな体験ができて、とても充実した2日間でした。宮崎に来て山が多いなとは思っていましたが、諸塚村ほど緑が多いところは初めてで、感動しました。何よりも山の手入れがきちんとしていて、改めて自然の良さを実感しました。帰ってきてから大学の近くの山を見て手入れの違いが何となく分かり、林業は本当に必要なことだと思いました。人が一度手を加えてしまったからには、それを持続していかなければいけないことに気づかされました。 17040090 清崎正樹 今回、学外研修でおこなったことは主に農家の手伝い(草刈り)、地鶏つぶしでした。僕は地鶏つぶしには積極的に参加できませんでした。その理由は、うまくいませんが、どうしても見れなかったんです。学外研修に参加し時ながら地鶏つぶしに参加できなかったことは少し自覚が足りなかったと思います。 17040540 山口葉子 学外研修Iでは、農業・農村の実状を肌で感じることができ、村の温かさにも触れることができたので、本当に貴重な体験ができたと思います。 17040050 大重貴宏 今回の宿泊学習は、とても実りのあるものになったと思う。私たちは、まず諸塚村の木材加工センターを見学した。そこで木材を大幅に使った家を見学した。その中でオリエンテーションを受け、この村がどんな地域振興のための努力をしているか、村を誇れるものにしようという前向きな姿勢を見ることができた。木材を製材として加工している工場も見学させてもらうことができた。木材をここで加工しているのかと思うとすごいという思いでいっぱいになった。見学している時、ここにある木材はどんなにいいものでも安く買われていってしまうのかと思った。林業が衰退していったのも林業で生産されるものが一次産業のもので安く育てるのにも時間がかかるためだと思う。この状況は海外からの安く大量に使える木材が入ってきているうちは、どうしようもないと思うけど、どうにかしないといけない課題だと思った。 17040270 中島久美 初めて地域農業システム学科の友達と先生方と過ごした、この一泊二日の学外研修は、私にとってとても有意義なものになりました。 そして待ちに待った班別行動。私は2の藤屋班でした。まず大豆応援倶楽部の畑で畝作りと草取りをしました。その畑は福岡に住んでいる人の畑で、種植と収穫には来るけど、後は諸塚の人に任せっきりだそうです。畝作りと草取りは思ったよりもハードで、毎日農作業をしている人達の大変さが分かりました。次に男子は川魚料理、女子は豆腐作りに取りかかりました。諸塚村の人達は明るい人ばかりで、丁寧に豆腐の作り方を教えて下さり、とても楽しく夕食の支度ができました。私がしたのは豆腐作りのほんの一部だったけど、豆腐つくりが以外と重労働だということが身にしみて分かりました。そして、それを手際よく分担してこなす諸塚村の人達のチームワークの良さはさすがだなと思い、感心しました。夕食の頃にはお腹がペコペコになり、みんなで作った料理がひときわおいしく感じられました。もちろん私たちが作った豆腐もおいしかったです。その日は夜遅くまで諸塚村の人たちと杉本先生と藤屋班のみんなといろいろな話しをしました。それまでしゃべったことがなかった人とも話すことができ、とても楽しかったです。 翌日はまたみんなで朝食を作り、頂きました。みんな仲良くなったせいか、前日より手際よく支度できたと思います。そして諸塚村を出る時、お世話になったおばさんが涙を流してくれたことにとても心打たれました。「また来ようね。」と友達と話しました。 この学外研修でたくさんの人と仲良くなれました。普段の生活ではできないろいろな体験ができました。この学外研修を企画して下さった先生方と諸塚の方々と各施設で丁寧に説明して下さった方々にとても感謝しています。有難うございました。 17040490 溝口八大 今回の学外研修では、僕が普段の生活ではあまりなじみがない地域農業の実態を現地での体験を通すことによって、以前は気づかなかった農業の一面を見ることになりました。 初日僕は2班の藤屋班だったので、まず、大豆応援倶楽部の畑の草取りをしました。単純な作業を続けるのは好きな方なので、それほど苦もなくやり遂げました。しかし、今回の体験はあくまで初心者用みたいなものなので実際はもっと少人数で広い面積をやるのだろうと思います。それと農村の農業というとクワを持って畑を耕すというのをできればやったみたかったでうす。しかし、僕の持っている農業のイメージでは年配の方々がやっているというのが少し強いです。そのように考えていくと僕が体験した農作業はまだほんの一部だと思いました。 2日目は畜産振興センターに行きました。牛を見るのは初めてではないと思いますが、やはりすごく大きいので迫力がありました。やったのは給餌だけですが、それ以上は恐くてできないような気がします。僕は動物が好きで小さい頃は牛の世話とかやってみたいとは思っていましたが、動物の世話をするのは大変だと実感しました。 17040030 猪股妙子 8月の9・10日に、諸塚村で学外研修を行いました。1泊2日と聞いて最初は長いと感じましたが、楽しかったので意外に短かったです。 次に木材加工センターを見学しました。樹皮をむくためのもの、木を大きさ別に分けるもの、板状に切るものなどの大きな機械がいろいろあったし、木の手入れの説明を聞いて、林業を維持するためには多くの労力が必要なんだなと思いました。 夕食の準備は、男子が川魚料理、女子が豆腐を作りました。そこでも村の人が、カボチャやキュウリやゴーヤやスモモなど、いろんなものを持ってきてくれました。とても嬉しかったです。中には、手作りの団子を持ってきてくれたおばちゃんもいました。自分で豆腐を作ったことがなかったので面白かったし、良い体験ができたと思います。 次の日は朝ご飯を食べて後かたづけが終わると、すぐに出発でした。出発する時、おばちゃんが一人泣いていました。そして、たった一日しかいなかったけど、もっと長くいたような感じがしました。それに、またここに来たいと思いました。 最後に体験発表をしましたが、その中で私は、諸塚の人が言った、「普段体験できないことをやったとは思ってほしくない。普段体験していないことをやったのだと思ってほしい。」という言葉が、とても心に残りました。確かに地鶏つぶしをやった人はつらかったと思うけど、毎日の食事をしている限り、必ず誰かがやっています。でも今の私たちは、そういたtことを全くやりません。"やらない"のではなく、"できない"と思ってしまうのは、それだけ生き物と食べ物はつながっているという意識が薄れてしまった証拠ではないかなと思いました。諸塚の人達はそのことがよく分かっていて、自然と一緒に生活していて、とてもすごいなと思いました。そしてこれからは、もっとそのことを考えて生活していこうと思いました。短い研修だったけど、参加してとても良かったと思います。 17040170 副島あゆ 私はこの研修を終えて、普段では体験できない未知なる体験ができて、本当によかったと思う。最初にこの研修のことを聞いた時、その目的が分からなくて、あまり乗り気ではなかった。しかし、この研修を通していろんなことを考えさせられたと思う。 そして次に私が行った藤屋。ここでは私は本当にいろんな経験をさせてもらった。私たちは、まず「草取り」を始めた。初めの方は暑いし、服は汚れるし、嫌だなあと思っていたが、だんだんやっていくうちにきれいになっていくイモ畑を見て、もっときれいにしたいという気持ちが出てきて、同じグループの仲間とも楽しみながらできるようになった。村の人たちも面白い話しをしてくれて、とても仲良くなっていった。 一番感動したのは夜中になかなか寝れずに何人かで外に行き、道路で大の字になって、ふと星を見た時に、すごく星が近くにあり、こっちでは体験できないことにみんなで感動していました。自然には自然の良さがあることを身をもって感じました。この研修で得たことをこれからなんかの役に立つように、頑張りたいです。 |