「諸塚でやま学校しよう!」
第88回 2009年4月
 まちむら応縁倶楽部のエコツアー 
 
 1日目 4月25日(土) 
 今年度初めてのエコツアーは、宮崎市内から5人、村内1人の参加でした。 今回は、諸塚神社(立岩地区)春祭にどっぷり参加しよう!と11時に集合し立岩地区に向かいました。時折、新緑の木々の間から木漏れ日が見られ、緑のトンネルをくぐりながら向かいました。

 受付をすませ境内に上がると、お昼ご飯の最中でした。中央の座に案内され、一緒にいただきました。地元の方のお重に入ったご馳走はどれも見事で、みんなでたくさんいただきました。

  しばらくすると、神楽が奉納されました。「スギノボリ」という二人で舞う軽快な神楽でした。神楽が終盤を迎えると、今度は団七踊りの太鼓が始まり袴姿の男性と着物姿の女性が登場。13段ある踊りに物語があると説明を受けての観賞で興味深く観賞することができました。団七踊りの間にも神楽が奉納され、その勇壮な舞いも観賞しました。神楽と団七踊りの競演は立岩地区でしか見ることができません。贅沢な時間を楽しみました。 祭りの最後の餅ま きでは、地元の方に混じりながらたくさんの餅を楽しく拾いました。

 その後、宿泊先の「学びの館」がある桂地区に向かいました。道路工事の関係で回り道をし、途中ハプニングもありましたが、無地に到着しました。道中で、天ぷらにすると美味しいフジの花も採ることができました。桂地区でも、周辺を散策しヨモギ、ノビル、ゼンマイ、ワラビ、ユキノシタなどなど、今夜の食材を集めました。サド(イタドリ)、ウド、タラの芽、タケノコ、新玉ねぎは桂地区の方が準備してくださいました。

 夕食のメインは山菜天ぷら。食卓には、地元婦人の方が作った煮しめ、ウドを酢味噌で、ワラビの酢漬けに自家製大根の漬物と盛りだくさんでした。また、やま学校生の料理人Aさんの作った「新玉ねぎと竹の子のお汁」は絶品で、お代わりが続出でした。 

  地元の甲斐重勝さんが「森林を守る使命がある。知恵を絞って努力すれば森林を守ことができると信じています。」と山を思う気持ちを熱く語り、やま学校生も熱心に聞き入っていました。時間が過ぎるのも忘れて地元の方と膝を交えた交流会も気がつけば10時前。翌日の山登りも気になり片付けをしましたが、交流会場は夜中まで盛り上がりました。

 
 2日目 4月26日(日)
 昨夜の余韻が残る中、みんなで朝食をつくりました。昨夜から朝方の風に、なかなか寝付かれなかったやま学校生もいたようでした。甲斐重勝さんも、この時期に、こんな大風が吹くのは初めての事と学びの館に様子をうかがいに来ていました。
  朝食をすませて身支度を調え、神山「諸塚山」の山登りに出発しました。桂から、大規模林道にでて、六峰街道を走り新緑の山々を眺めながらのんびりと諸塚山までドライブしました。途中山菜採りの人も見られました。 

 諸塚山に着くと、登山道入り口の駐車場は既に満車でした販売当番の七ッ山婦人加工グループのお弁当を受け取り準備万端です。今年のアケボノツツジは満開を過ぎ、登山道には花びらがちらほらと落ちていました。
 また例年より10日近く早い開花で、昨年と比べると花のつきが少ないようでした。雲が厚く、風も強く4月下旬とは思えない諸塚山でした。本宮によってお参りをしてから頂上へ向かいました。小学1年生の先導で無理なく登山ができました。
 山頂では、冷たい風が吹く中、身体も手も冷たかったのですがどうにか昼食をすませました。記念撮影をバタバタと終わらせ、早々に下山しました。
 何回も登った諸塚山ですが、今回は本当に寒く鳥の鳴き声は風の音に吹き消され、木肌に触ると冷たく感じ、また一つ違った諸塚山を体験し、春の諸塚山登山を終わりました。

 飯干特産品販売所で休憩をしましたが、部屋の中はストーブが焚かれており幸せな気持ちになりました。国道503号を下るにつれて青空が見えてきました。太陽の光を見るだけで幸せな気持ちになったやま学校生もいたようでした。
 
 『遊ぶときにはよく遊び!遊びてのちはよく学び!今日より勝る明日を待て!』と、桂地区の方に教わりました。やま学校の教訓にさせもらいましょうか・・・。
 今年度第1回目のやま学校、立岩地区・桂地区の地域ぐるみのおもてなしに感謝の気持ちでいっぱいです。

   平成21年4月25日(土)〜26日(日)実施  受講生 6名

〜受講生のご感想〜
山菜名人には、驚かされました。新緑に元気をもらいました。
神楽を見られてよかった。地元の方と懇談もよかった。
友達ができて良かった。
2日間盛りだくさんであっという間でした。これからも折々に伺えるといいな。

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諸塚村企画課 しいたけの館21
TEL 0982-65-0178