「諸塚でやま学校しよう!」
第87回 2009年2月
 まちむら応縁倶楽部のエコツアー 
 
 今回のエコツアーは、夜神楽鑑賞と諸塚名物・原木しいたけ狩りです。
 初日の神楽鑑賞の前に、神楽料理つくりです。国の認定文化財である戸下神楽の里の戸下集会所に行くと、特産品加工グループの黒木タツノさんと綟川文子さんが笑顔で迎えてくれました。

 夜神楽の時にふるまう神楽料理作りに挑戦です。煮しめ、白和え、雑炊にニッケ寒天。大きな鍋にいりこでダシをとり、もどした椎茸、こんにゃく、竹の子、厚揚げ、芋、昆布と入れてぐつぐつと炊きます。白和えは、隠し味にわさびを混ぜ下味を付けた具材とあえできあがり。わさびの風味が何ともいえません。寒天はニッケ玉を数個入れて鮮やかな赤色のお祝い寒天。雑炊の下ごしらえも野菜を煮込み醤油味で調味し穀汁としてできあがりです。 

 料理をいただく前に、地元の黒木治さんが神楽奉納をされる白鳥神社に案内してくれました。道中は、春を感じさせる陽気に、梅の花が咲きほころび、チョウチョもひらひらと。椎茸の原木や、畑を眺めながらのんびりと歩きました。
 心を和ませた後は、地元の皆さんと神楽料理をいただきました。タツノさんと文子さんから神楽や戸下地区のお話を聞きながら、肉も魚も使われていない山の幸盛りだくさん料理をみんなで堪能しました。 

 今回ご参加のFさんご家族は、なんと今年度の「やま学校しよう!」に皆勤賞!その場で、諸塚村観光協会から皆勤賞をお渡しました。これからもよろしくお願いします。 

 その夜は、松の平地区の恵後の崎神楽の鑑賞です。8時を過ぎた頃に、神楽舞いの一つ「御大神」が始まりました。男女問わず、御幣をつけた竹を持ち、東西南北を拝み神楽殿を廻ります。神楽を舞う人もお客さんも全ての人が参加できる神楽舞いでした。 「御大神」が終わると、料理がふるまわれます。一人ひとりに折り詰めが、それから赤飯、豚汁、煮しめにお餅は地元婦人会が準備されたものです。心あたたまるおもてなしに感謝でした。
 
 この集落神楽は他と違って、子どもさんが神面を付けて舞う番付けが中心で、「ましばり」「しばとり」はたいへん見応えがあり、一段と大きな拍手がおこりました。夜中が近くになると夜神楽の花「弓の正護」も舞われました。
 舞い方も村内の他の神楽とはまた違って、他を見慣れた私には新鮮で魅力的でした。恵後の崎集落のみなさん本当にお世話になりました。

 
 2日目は、しいたけ刈りでした。川の口地区の「黄綬褒章」の椎茸作り名人一家の奈須高光さん宅に向かいました。まず、高光さんからコマ打ちなどの説明を受け、原木の伐採の仕方や成形ゴマの原理、コマの穴の開け方など、理論的な裏付けを入れながら、丁寧に説明していただき、みなさん感心されていました。

 その後、高光さん自慢の自然型人工ほた場に移動し、どういうシイタケが美味しいとか、管理の仕方などを説明を受け、待ちに待ったしいたけ狩りです。「ツアーの頃にちょうど良いと思っていたら、前日から気温が急激に上がって、開き気味」という説明でした。最初は1袋で取り放題のところでしたが、高光さんが「忙しいから、どうせ取り切れないので」と2袋にしてくれました。また、最後に1万円/gらしい、ジャンボを1人1個づついただきました。椎茸の最盛期で、手伝いの方を呼んでいてのツアーの対応ありがとうございました。

 昼食は池の窪グリーンパークハーブレストラン「まあ夢」でハーブカレーをいただきました。今回は、常連さんと初めての参加者が混在していましたが、和気あいあいのゆったりしたツアーでした。

  平成21年2月14日(土)〜15日(日)実施  受講生12名

〜受講生のご感想〜
知らない仲間と一つになり楽しく過ごせました。また来ます!
神楽も初めての恵後の崎、しいたけ名人もすごい方で、諸塚は奥が深い!
はじめての神楽が見られてよかったです。
初めてのツアーでしたが大満足でした!
できるだけ多くの集落を訪れてみたいと思います。

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諸塚村企画課 しいたけの館21
TEL 0982-65-0178