「諸塚でやま学校しよう!」
第82回 2008年6月
 まちむら応縁倶楽部のエコツアー 
 今にも雨が落ちてきそうな天候の初日は、古代米田植えと梅ちぎりです。早速しいたけの館21対岸へ田植えに向かいました。田植えの世話人は、甲斐善幸さん。まず、5月3日にたてた苗の苗取りです。よく育った苗は、そよ風吹かれ、さわさわといい音が聞こえます。田んぼに足をつけるとひんやりとしました。苗の根元をつかみながら引いて根をそろえて、一握りくらいの大きさになったらわらで縛ります。ぽつりぽつり落ちていた雨も、いつの間にか上がりました。

 田植えは、昔ながらに、赤い玉が一定間隔についたヒモを引っ張り、それにそって植えていきます。私も昔を思い出しながら植えました。

 田植えが一段落した後は、エコパークの梅の木の梅をちぎりました。ブルーシートを敷いて、竹の棒でたたきながらあやします。子どもも大人も楽しそうでした。今年は、梅の裏年ということで実の付きは例年より少なかったのですが、それでも結構な量でした。

 森の古民家「へいだの里」に移動したあと、庭の数種類の梅もちぎりました。梅漬けの世話人は増田富子さん。まずは下準備で、ヘタを1個1個、丁寧にとります。大きい梅は梅酒に、小さいのは梅干しにします。一晩水につけてアクをぬきます。

 晩ご飯は、旬の野菜をふんだんに使いました。まずは、えんどうご飯。炊きあがって時間が経つにつれて赤飯のように色がつく豆で炊きました。新じゃが、新タマネギ、厚揚げを鶏肉と一緒に炊いたうま煮。赤タマネギ、レタス、キャベツと旬の野菜をドレッシングで。それから、しいたけの南蛮漬け、エンドウ豆の煮物、ふきや大根の漬け物を増田さんからいただき食卓を飾りました。交流会は世話人の増田さんも一緒に、楽しく会話をしながら賑やかに過ごしました。

 午後8時頃、みんなで蛍観賞。行く先は中学校下の柳原橋。橋の下流には、幻想的に舞う蛍が十数匹群れをなして飛んでいました。着いてすぐには、遠く向こうで光を放していましたが、静かに見ていると、いつの間にか近くに来て飛び交っていました。
へいだの里に戻り、囲炉裏を囲み、数年ものの梅酒を飲みつつ、その漬かった梅をいただきながら話が盛り上がりました。これからのエコツアーについてなどなど貴重な意見もいただきました。
 2日目の朝食は、露天風呂のあるベランダに机を並べて、鳥のさえずりを聞きながら贅沢な朝食をいただいたあと、梅の仕込みです。一晩漬けておいた梅をザルにあげ、1升ますで梅をはかり、1合ますで塩をはかってボールに入れて長いこと揉みました。

 梅酒用の梅は、フォークや包丁で切り目を入れて瓶に入れ焼酎と氷砂糖を入れて漬け込みました。少し、梅ジュースもつくりました。出来上がりがとても楽しみです。世話人の増田さんから、シソの入れ方までご指導いただきました。梅を囲み記念撮影をして、へいだの里を後にしました。

 次は、「木工を学ぶ!」です。山本利夫会長さんほか4名の諸塚の名工に指導をもらいながら、めんぱ、しゃもじ、箸置き、孫の手を作りました。やましぎの杜の甲斐光さんや、移住した木村陽之助さんもメンバーにいて、意外なところでの出会いを喜んでいました。

 宮崎県伝統工芸士の甲斐安正さんにも、直接指導をもらいながら、めんぱ作りに励みました。ほとんど手伝ってもらったようですが...。子ども達はしゃもじや箸置き作りにナイフを使っての作業でした。

 初めての木工を学でしたが、受講生は大満足の様子でした。めんぱもつくれてラッキーでした。木工教室のみなさんありがとうございました。

平成20年6月7日(土)〜8日(日)実施  受講生9名

〜受講生のご感想〜
初めての木工体験でめんぱが作れて大満足でした。
いろいろ体験が盛りだくさんで、お土産もたくさんで良かったです。人数が少なかった分、ゆっくり出来た感じでした。
今回は、天気にもギリギリ恵まれ予定全てこなすことができて良かったです。梅干し初めてつけたので家で上手に作ってみたいです。
田植えも初めてでとても楽しかったです。死ぬまでに田植えができて良かった。めんぱも自分でつくれてうれしかったです。ヒノキのくずいただきました。家の芳香剤&ヒノキ風呂にします。
野菜の本物の味が味あわれました。美味しかったです。やましぎのお茶もおいしかったです。
手作りのめんぱは買い求めた物よりだんぜん愛着が違います。とても良い体験でした。先生方のやさしさのこもったメンパを大事に使います。

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諸塚村企画課 しいたけの館21
TEL 0982-65-0178