「諸塚でやま学校しよう!」
第72回 2007年4月
 まちむら応縁倶楽部のエコツアー 
 いつもより早い午前10時にしいたけの館21に集合。諸塚神社(立岩地区)秋季大祭に向かいました。20分のドライブ、谷添いの藤の花がちょうど見頃でした。会場では神楽が始まっており、来賓用の予約席でしばらく郷土芸能を楽しみました。お弁当を頂き、箸をつけようとしたところ、「お昼はね、みんな一緒にいただくとよ」と、地元の方のアドバイス。なるほど、地域には地域の習わしがあると改めて感じました。

 午後の部までしばらく時間があったので、昨年廃校となった立岩小学校や、集落を流れる川や野山を散策しました。

 午後には、団七踊り鑑賞。この伝統芸能は諸塚村では3地区に残りますが、肝心のその謂われを聞かれ、案内役がわずかな知識を伝えましたが、ちゃんと調べておけば楽しみも2倍になったのでは、と反省したところです。  

 祭りの締めでは、餅まきがありました。餅まきというのは、なぜか子供から高齢者まで、男も女も盛り上がるんでしょうかね?いろんな場所で見ますが、私の以前からのプチ不思議です。 

 地元の方がこれから「なおらい」という酒席に突入するところ、ツアーの一行は、地元の西川文麿さん夫婦の案内で、山道を筍掘りに向かいました。竹山はきれいに整地され、ちょうど良い具合の筍が、頭を出していました。西川さんの指導で、全員で挑戦、上手に掘り起こしていました。よいお土産になりました。

 夕方には、宿泊先になる桂地区の「学びの館」に車で移動。諸塚村の「すぐそこ」は、4〜5q先のことだと実体験していただきました。しばし休憩の後、地元婦人のご指導で、みんなで夕食の準備。わずかな時間で、山菜をメインの夕食ができました。竹の箸、竹のコップも登場し、地元勇士の見原さん、黒木観光協会長、地元ご婦人方も参加し、楽しい会食となりました。個人的には、高校以来、数十年ぶりというご対面もあり、和やかな時間を過ごすことが出来ました。
 9時前頃には全員で片付け、就寝の準備をし、一応は解散。数名がお隣の甲斐さん宅におじゃまし、お世話になりました。今回がエコツアーのデビューとなった今年の森林ボランティアの木村君が、男の子のいない甲斐家への養子へとかなり誘われていました。5人姉妹のどの子に決めたかな?

 2日目は、早朝に起床して全員で朝食をつくって食べ、部屋の掃除までしてから学びの館を後にしました。

 目的は、神山・諸塚山の山登りですが、通り道は眺めのいい尾根筋の林道「諸塚山スカイライン」を通って、新緑の山々の中をのんびりとドライブしました。途中にある矢村地区で樹齢600年ともいわれる「矢村杉」にも立ち寄りましたが、その巨大さに、皆さん口をあんぐりとして見上げていました。林道では、町から来た山菜採りの人も多くいました。

 諸塚山に着くと、登山道入り口の駐車場は満杯。アケボノツツジがちょうど見頃を迎えており、たくさんの観光客が詰めかけていました。諸塚山岳会の尾形仁巳さんの案内で山を登っていくと、たくさんのカメラマンがアケボノツツジの撮影スポットに陣取っていました。花は美しく咲いていましたが、昨年に比べると付きがまばらなようでした。花を鑑賞した後は山頂を目指しました。山道では、ウグイスなどの野鳥が澄んだ歌声を聞かせてくれて、登山の疲れを癒してくれました。山頂には1時間弱で到着し、持ってきた加工グループ「どんぐりハウス」特性の竹皮弁当を開いて食べました。最近では時代劇でしか見ない、おむすびやおかずを竹の皮で包んだ弁当は好評でした。

 2日間良い天気に恵まれた今年度第1回目のやま学校でした。初めて参加された方も多かったのですが、エコツアーでの再会を楽しみにしています。

 
〜山の声〜世話人のつぶやき  桂地区・甲斐房子さん
エコツアーの皆さま、遠い山里までおいでくださいましてありがとうございました。大変お疲れ様でした。諸処の行事等で地区民全員での交流が出来なかったことを申し訳なく思っています。満足のいく対応も出来なかったことが残念で、もっと時間にゆとりがあったならばとも思いました。
 また、訪れるのが2度目だという方もおられてとても親しみを感じ、思わず「お帰りなさい」と言ってしまいました。皆さま、山が美しく水がきれいな自然の山里にまたお越しください。お待ちしています。

平成19年4月28日(土)〜29日(日)実施  受講生14名

〜受講生のご感想〜
空気の味が違っていました。
諸塚山では、野鳥が歓迎してくれたような気がしました。
山で食べる(竹の皮の)お弁当がおいしかった!

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諸塚村企画課 しいたけの館21
TEL 0982-65-0178