「諸塚でやま学校しよう!」
第67回 2006年7月
 まちむら応縁倶楽部のエコツアー 
 平成18年7月期生の第67回実習科目は、大豆の畑作業、大豆料理講座、天然うなぎ捕り講座、幻の源流体験でした。

 今回は、新企画「さえんば応縁倶楽部」ツアーと合同ということもあって、ツアー初体験の方がたくさんいらっしゃいました。
 初日は昨年と同様、朝からあいにくの天気で「水神さんにお神酒をあげてないからけ〜?」と担当者2人でぼやきながらのスタートでした。大豆畑の補植と草取り、天然ウナギ捕り講座、料理教室の予定でしたが、雨で大豆畑の作業がほとんど出来ず、畑にかぶせてあった網をはずすだけで早めに公民館に移動しました。

 今回の料理講師の「ジャックと豆の木」改め「こまめ倶楽部」の皆さんのオリジナル"きなこ蒸しパン"と"豆乳ゼリー"をいただきながら一息つきましたが、手作りきなこで作った蒸しパンは甘すぎず、皆さんに大好評でした。

 雨で時間に余裕ができたので、料理講座の前に全員でウナギ捕り講座を受けました。講師はウナギ捕り名人の甲斐謙二さん・甲斐功さん・藤岡幸喜さんでした。仕掛けは、6号の太いテグスに鯉釣りなどに使う大きな針とおもりを付けたもので、一見簡単そうに見えますが針の結び方などはコツがいり、皆さん四苦八苦。先生達に次々質問していました。餌はカンタロウミミズ(体長30p近く)や、こちらで「アブラメ」と呼ぶ小魚(たかはや、あぶらはや)を使いますが、川が増水しているため残念ながら仕掛けは地元の方にお願いしました。

 次に女性は料理講座、男性は竹細工に分かれました。大豆料理講座はいよいよ「こまめ倶楽部」の出番です。メニューは「ご汁」「竹の子のきんぴら」「田舎風お好み焼き(おから入り)」「かす炒り」、そして「あぶら味噌」です。ご汁は、水につけておいた大豆をミキサーですりつぶし、だし汁に入れます。このだし汁、なんとシシ肉でとっていました。あとは地採れ野菜をふんだんに入れ、じっくり煮込みます。筍のきんぴらでは、「こまめ倶楽部」の皆さんの名言「切り方?好きなように切ってください。分量?適当なんです。自分達も適当に味付けしてますから(笑)」。家族の人数が多いからこそ1回1回分量を量ったことはなく、そのため家ごとの独特の味が出てくるのだそうです。要は、楽しくつくることですね!

 田舎風お好み焼きは、生地におからを入れ、その他にもミミナバ(キクラゲのこと)やにんじん、キャベツ、とうきびなど地の食材をふんだんに使い、具だくさんの生地を作りました。かす炒りは、おからと野菜を一緒に炒めて砂糖やしょう油で味付け。あぶら味噌は、砕いた大豆を入れます。最後にご汁の味付けをして完成です!

 竹細工班も皆さんなかなか上手で、最年少のH君も慣れない手つきながら一生懸命つくりました。料理も竹箸もできあがって、交流会が始まりました。飯干公民館長さんや講師の方々、地元の有志も加わり、皆さん初対面の方ばかりだったのですが、笑いのたえない賑やかな交流会となりました。

 2日目は、朝7時に公民館集合。早起きは三文の徳、なんとウナギの仕掛けに当たりが!!結果はウナギ2匹とヤマメ1匹。みなさん写真を撮ったりさわったりして大喜びでした。朝食後、源流案内の甲斐和實さんにさばくのもお願いしました。お昼に楽しみにしながら、幻の源流体験開始!!しかし、ここでまた雨が・・・。でも、もう皆さん慣れっこのようで全員カッパを着て出発しました。
まずは展望台で、絶壁の岩の上から下を見るという恐怖体験をして頂きました。H君は、このおかげで車酔いが吹っ飛んだみたいです。その後に行った源流と滝は、雨で増水していたおかげでとても雄大で迫力のある景色になっていました。さんざん悩まされましたが、雨もまたいいものですね。マイナスイオンを肌で実感しながら、公民館へ戻りました。
昼食ではいよいよ天然ウナギ!偶然にも今日は丑の日。食べ比べをするための養殖ウナギも焼きました。(決して捕れなかった時の為じゃありません・・・多分)
焼く時に火の勢いが足りなかったり、煙たかったり大変でしたがM家のお母さんと長男S君が頑張ってくれてとても美味しそうに焼けました。和實さんからヤマメの差し入れも頂きとても豪華な昼食となりました。少しばたばたしてしまって参加者全員での集合写真は撮れませんでしたが、何とか無事7月のやま学校と第1回さえんば応縁倶楽部ツアーは修了。
 今回は全員で15名とたくさんの方に参加していただきました。皆様にまたお会いできることを楽しみにしています。

 平成18年7月22〜23日 受講生15名


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