「諸塚でやま学校しよう!」
第66回 2006年6月
 まちむら応縁倶楽部のエコツアー 
 平成18年6月生の第66回実習科目は、竹炭焼き、梅干講座と古代米の田植えでした。

 1日目は、竹炭焼きの窯入れ、梅ちぎりと田植え作業と盛りだくさんです。最初は塚原公民館の、世話人・甲斐耕平さんの自家用炭窯をお借りして炭焼きの仕込みをしました。使わなくなった電気温水器をリサイクルした炭窯で、入口の直径は1メートル弱。あらかじめ枯らしてから窯に合わせた寸法に割っておいた竹を、出来るだけ隙間がないように窯に差し込みます。きれいに収まったら、前面の蓋をして焚き口から火を入れました。
 本格的な炭窯なら一週間近くかかるところを、この簡易炭焼き窯は一晩で窯出しが出来る優れものです。

 窯入れの後は、梅干用の梅ちぎりをしました。例年同様、同じ塚原公民館の黒木フクノさんの梅の木を提供していただきました。一個の大きさは昨年の方が上のようでしたが、大きな梅の木で、今年もたくさんの実が付いていました。1人約1sずつとりましたが、木の上の方にまだたくさん実が残っていました。
 その後、しいたけの館21の対岸のほたる橋エコパークまで移動して、古代米(黒米)の田植えを行いました。塚原公民館の甲斐善幸さんに作業方法を教わって、まず草取りをしました。あわせて、田んぼ全体をクワで代かきし、トンボでならします。
 きれいになったら、隅で苗立てしていた苗を取り、等間隔で印の付いた田植え用のヒモを田んぼの中に張り、みんなで横一直線になって一斉にゆっくり植えていきました。
 やま学校のマスコットH君も、昨年までは外から見るだけでしたが、今年初めて田んぼに入ることが出来ました。よかったね。
 他にも初めてたんぼに入る方や、何十年ぶりに田んぼ仕事をする人もおり、腰がきつそうでしたが泥の感触を楽しみながら作業をしていました。人手も多かったので、1時間半ほどで田植えは終わりました。
 田植えの汗と泥を水で流して、いよいよ宿泊先の森の古民家「へいだの里」。へいだの里では、ちぎった梅のへた取りと、夕食の準備を手分けして行いました。
 平田組地区の世話人・増田富子さんと平田カツ子さんが、煮しめや山芋の天ぷらを用意されていたので、参加者の皆さんで、山菜の天ぷらとサラダを作りました。へたを取った梅は、あく抜きのために水につけておきました。

 夕食は、煮しめや天ぷら、そうめん、地元の漬け物等が並んだ豪華なメニューでした。塚原公民館長さんや講師陣、平田組地区の皆さんが座に加わり、賑やかな交流会になりました。

 宴もたけなわな8時に「蛍鑑賞」ということで、しいたけの館21対岸のビオトープに行きました。去年の台風で大水が出たことと、今年は発生の時期が遅れていることもあり、今年は川では蛍をほとんど見られませんsでした。でもビオトープでは、着実に蛍は増えているようで、素朴な蛍の舞を鑑ることができました。

  2日目、朝食後は、増田さんの指導で、梅の漬け込みをしました。梅1sあたり200gの塩といっしょに、たらいの中で揉むと梅の水分が出てきて塩が湿ります。梅は1人1sずつ持ち帰りされました。梅ジュース用などに生梅を購入して持って帰られる方もいました。

 梅を漬け終わったら、へいだの里を片付けて、ひょうたん田(棚田)の散策に行きました。伝説の下鶴小母嬢の墓を参って、棚田をのんびりと散策しました。

 散策の後は、昨日仕込んだ竹炭の窯出しです。朝のうちに火を止めていましたので、既に釜は冷えた状態になっていました。わくわくして窯を開けると、手前は燃えて白くなっていましたが、引き出すと立派な竹炭が現れました。重さにして20s弱の炭が出来ました。

 ちょうどお昼で、どんこ亭のめんぱ弁当を、耕平さんの庭先でいただきました。耕平さんの持っている様々な形や大きさのめんぱ、そしてつづらかご等を見せてもらい話しが弾みました。

 窯の横で全員そろって記念撮影をして、6月のやま学校を修了しました。
 梅雨に入ったばかりでしたが、皆さんの行いが良いせいか、雨にも見舞われずに和やかな2日間でした。

 平成18年6月10〜11日 受講生12名


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諸塚村企画課 しいたけの館21
TEL 0982-65-0178