「諸塚でやま学校しよう!」
第57回 2005年5月
 まちむら応縁倶楽部のエコツアー 
 平成17年5月生の第57回実習科目は、山茶摘みと釜入り茶、座禅修行でした。

 初日は、やましぎの杜そばの体験用茶園でお茶摘みをして、釜炒り茶をつくりました。

 前日までの雨が上がって、絶好のお茶摘み日和に恵まれました。地元の甲斐光さんと立山さんにお茶の摘み方を習って、それぞれのかごに7割方になるまでお茶を摘みました。立山さんはさすがにベテランで、あっという間に自分のかごがいっぱいになり、受講生のかごに分けてあげたりしていました。近くの谷の音と、鳥のさえずりを聞きながらゆったりとした時間が過ぎていました。 

 

 「したしぎ」に戻って、カマドを使った釜茶作りです。薪で熱した大釜の中に約3sずつ生茶を入れ、葉が焦げないように、また、熱された葉から出る水蒸気をうまく飛ばしながら混ぜなければいけません。光さんは素手で釜に触れるぎりぎりのところで混ぜていきますが、初心者には熱いやら、思ったより葉っぱが重いやらでとてもそんな芸当は出来ません。みんな軍手をしてきつい姿勢での必死の作業でした。

 みんなで交代しながら混ぜてある程度乾燥したら、今度は竹で編んだむしろの上に移し、手で上から丸めるように揉みました。揉み終わったら炭火で30分ほど乾燥させて、むしろの上に移し、1日目の作業は終わりです。

 お茶の作業が一段落して、少し休憩してから、立山さんに教えていただきながら夕食の準備をしました。メニューは竹の子と薄揚げや鶏肉を入れた甘煮と、ウドや竹の子の酢みそ和えでした。立山さんと受講生(主に女性)がてきぱきと準備をしていただいたので、5時過ぎには夕食の準備が出来ました。

 夕食の交流会には常連のNさんも飛び入りで来ました。

 8時半に一応の交流会の片付けを終えて、誰からともなく外に出て星空鑑賞がはじまりました。受講生のTさんが星座に詳しく、説明に耳を傾けながら空を見上げるミニ星座教室でした。

 2日目は、朝から釜炒り茶の仕上げ作業にかかりました。かまどに再び火を入れ、昨日むしろに広げておいたお茶を大釜で煎りました。次の日程があり、作業は途中だったのですが、光さん達に残り作業をお願いして、やましぎの杜を起ちました。

 金鶏寺には10時半に着いて、岩切政道住職から、お寺の歴史について説明を受けた後、座禅の指導を受けました。靴下や時計などを取り専用の丸い座布団(挫ふ)に両足を組んで壁に向かって座ります。通常は線香1本が燃え尽きる時間(40〜50分)座禅しますが、初心者にはきついだろうということで、約10分間となりました。4歳のH君もおとなしく座禅が出来ました。ほんとに偉かったです。

 その後滅多にない機会ということで、般若心経を一緒に唱えて、解説を聞きました。平成14年に全面改築されたお寺の内部も案内していただきその荘厳な造りに感嘆させられました。住職には、予定時間をオーバーしていろいろとご指導したいただき受講生一同感謝しながらお寺をあとにしました。

 昼食は池の窪のハーブレストラン「まあ夢」でハーブカレーを食べて、しいたけの館21に戻り、仕上げの終わった「やましぎ茶」を1人200gずつ受け取って解散しました。
 少人数でしたが、和気あいあいの和やかなツアーでした。

平成17年5月7日(土)〜5月8日(日) 実施 受講生9名


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