「諸塚でやま学校しよう!」
第52回 2004年8月
 まちむら応縁倶楽部のエコツアー 
 平成16年8月生の第52回実習科目は、予定では蕎麦まきでしたが、台風の影響か雨続きだったため畑の用意が出来ず、トウモロコシの収穫に変更し、小麦のうどん打ち講座、そして渓流カヌー教室という内容でした。福岡、宮崎市、都城市から7名の受講生でした。

1日目:日向市から諸塚村への入り口に近い鳥の巣堰堤(山須原ダム)から南川地区へ渓谷を数百メートル入った地点の、野川谷川が会場でした。指導は、「もろつかカヌークラブ」の右田さんと秋月さんに指導していただいて、ライフジャケットとヘルメットを装着し、パドルの使い方や乗り込み方の説明をひと通り聞いた後早速乗り込みました。

 お母さんとお子さん3人で参加の濱田さんの長女の夢佳さんは、以前に1時間ほど体験したことがあるということで、なかなかのパドルさばきを見せていました。美玲ちゃん(4才)と玄太郎君(6才)もがんばりました。美玲ちゃんにはパドルが大きすぎてさすがに自分で漕ぐのは無理なようでしたが、秋月講師に押してもらったり、右田講師にひもでカヌー同士を結んで引っ張ってもらったりと楽しんでいました。去年のやま学校で体験した梯さんも、危なそうに見えながらも豪快に漕いでいました。

 教室が始まる前から時々小雨が降り、川霧が出ている中、一種幻想的な雰囲気でしたが、始まって1時間ほどしたとき(当たると痛いような)大雨が降りはじめたため、やむなくそこで引き上げることにしました。

 カヌー会場からやましぎの杜に移動。着いたとき雨は降っていなかったのですが、間もなく大雨が降り出し動きが取れない状態に。それではと言うことで夕食の準備を始めました。今回は体験で種を蒔いてつくった小麦からひいた粉で、手打ちうどんをつくりました。

 立派なうどんが打ちあがる頃には、雨がやんだので、いざトウモロコシ畑へ。スウィートコーンではなく"昔トウキビ"などと呼ぶ実が固いトウモロコシです。1本のトウモロコシの茎から1個しか取れないなどの説明を聞きながらも、たくさん収穫できました。収穫したものは乾燥して黄色くなったものは干して加工するように、まだ柔らかいものは焼いたり煮たりするようにと分けました。夕食は手打ちうどんに手打ちそばもありで、囲炉裏でトウモロコシを焼きながらの楽しい交流会になりました。

2日目:戦後途絶えて以来、今年復活を果たした諸塚手漉き和紙工房「もろつかわしすきや」で和紙の手漉き作業を体験しました。工房の職人の一人である菊池始さんに和紙の材料の変遷、和紙づくりの歴史、作業工程を教えていただいて、手本を見せていただいてから、最初は賞状大の紙漉から体験しました。先生は簡単そうに漉きますが、皆さんはなかなかうまくいかず何度もやり直して何とか1枚漉いていました。

 次のステップは幅1メートル程の大きな紙漉で、持ち上げるときの補助のために竹のバネを付けていますが、それでも水が入るとかなり重いために思いどおりの動きが出来ず皆悪戦苦闘してようやく紙を漉いていました。実際やってみると思った以上の難しさで、何度もやり直しているうちあっと言う間に時間が過ぎたという感じでした。

  天気に翻弄された感のある今回のやま学校でしたが、それはそれで気ままにやるのも「やま学校」です。今回も受講していただいた皆様のご理解があって進めていくことが出来ました。ありがとうございました。

平成16年8月28日(土)〜8月29日(日) 実施 受講生7名

霧の渓谷でカヌーは爽快です!
トウモロコシは豊作でした!
めざせ!和紙漉き職人
立派な和紙ができました!

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TEL 0982-65-0178