「諸塚でやま学校しよう!」
第49回 2004年5月
 まちむら応縁倶楽部のエコツアー 
 平成16年5月生の第49回実習科目は、山茶摘みと釜茶つくり、座禅講座でした。宮崎市、都城市、福岡、熊本から10名の受講生がありました。

1日目:お茶を摘み、釜で炒る釜茶づくりでした。天気が心配されましたが、薄く日が差す状態のまま夕方までもちました。体験用茶畑で、1人あたりが、かご(テゴ)に七分目ほど(時間にして約1時間)摘んで、2かごずつ釜で煎っていきました。熱い釜に生葉を入れると”ぱちぱち”焼ける音がします。早くかき混ぜないと焦げ付くということで、参加者で代わる代わるかき混ぜましたが、釜の熱さと、上がる蒸気の熱さ、姿勢の大変さから皆大汗をかいての作業でした。

 昔はそのような作業を茶摘みの季節は10日以上続けることもあったそうで、大変さが身にしみて分かります。一度釜で炒ってから竹で織ったムシロのような物の上で揉みます。揉んだお茶を笠のような形の竹製の乾燥ザルの上に広げ、下から炭の火であぶり、乾燥させます。それをさらにゴザの上に広げて自然乾燥させます。そこで終わりでなく、一時乾かしたものをさらに釜で煎ってまたゴザに広げて乾かすという作業を計3回行って出来上がりです。

 2回目までの作業をして、その日は食事や風呂の準備に移りました。時間切れで、続きは世話人の甲斐光さんに次の日にやっていただくようにお願いしました。

 夕食の調理指導には七ツ山の甲斐真由美さんに来ていただき、竹の子やウドなどの山菜を使った料理を皆で作りました。旬のものが盛りだくさんの、ちょっと贅沢な食卓になりました。交流会には村議会議員の西田信雄さん、中本洋二さんにも加わっていただきツアーの話などで大いに盛り上がりました。

2日目:いつもより早い時間に朝食を済ませ、諸塚に2つあるお寺のひとつ、家代地区の金鶏寺で、座禅の指導と法話を拝聴しました。通常の座禅は40分間という事ですが、今回は入門編ということもあり10分間座りました。しかし、前の晩のお酒が残っている人には10分間でも長く感じたようです。座禅の後はお寺の歴史についての話や、法話をしていただき、最後にお寺の中を見学させていただきました。

 座禅は初体験の方が殆どで、皆さん貴重な体験になったようでした。終了後、お寺が管理する観音堂や、そのそばの神社を散策して、池の窪グリーンパークに向かいました。「ハーブ薬木園」の中を案内していただいて、様々なハーブの香りを嗅いだり周辺を散策してから、ハーブレストラン「まあ夢」でハーブカレーやサラダの昼食をとり、3種類のハーブティーを飲んでリラックスしました。食後は「しいたけの館21」に戻り、甲斐光さんが仕上げて届けていただいたお茶を一人ひとりいただいて解散しました。

 何人かの受講生の意見で、2泊3日などでゆっくりお茶作りをするのもいいのでは?というのがありました。う〜ん、どうでしょう(あまりゆっくりも出来ないかな〜)。

 平成16年5月8日(土)〜5月9日(日) 実施 受講生10名

みんなでお茶摘み。3歳の寛くんも活躍します
本格的な釜茶炒りです
さあ揉むぞ  
がんばれ寛くん! 結構良いお茶が出来ました!
座禅講座と観音様のお参りです

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諸塚村企画課 しいたけの館21
TEL 0982-65-0178